リスティング広告と長州力
このブログで分かること
  • プロレスラー長州力の名言を通じてリスティング広告運用の教訓を学べる
  • 広告運用での失敗や課題に対する具体的な対処方法を紹介
  • 名言から得られる広告運用のヒントや考え方を実践に活かす方法

皆さんはパワーホール全開でリスティング広告運用を行われていますでしょうか?

以前に、マスク・ド・アナライズ(@maskedanl)さんが、

◆データサイエンティストの素養は「獣神サンダー・ライガー選手」に学べ

という記事を掲載し、データサイエンティストの仕事とプロレスが完全一致していることを解説されていました。

そして実は、リスティング広告運用の仕事もプロレスと完全一致していることが、とある研究で確認されています。

リスティング広告運用は、新人やベテランに関わらず、壁にぶち当たることがありますよね。

今回はプロレスラー長州力の名言にスポットを当て、リスティング広告運用者に役立つ7つの名言をご紹介します。

※このブログ内での「リスティング広告」は、「検索広告、GDN、YDA(旧YDN)などの運用型広告の総称」として使わせていただきます。

※敬称を略すことで、プロレスラーへの敬意を込めています。



「革命戦士」長州力について

最近ではテレビ番組にも出演することが多い長州力。

プロレスを観たことがない人でも、長州力のことは知っているのではないでしょうか?

長州力のTwittera(@rikichannel1203)も話題ですよね。

改めてプロフィールを紹介します。

長州力 CHOSHU RIKI

本名:吉田光雄

所属:リキプロ

身長/体重:184cm/120kg

生年月日/1951年12月3日

出身地/山口県徳山市(現・周南市)

血液型/O型

プロレスデビュー/1974年8月8日

現役引退/1998年1月4日

現役復帰/2000年7月30日

得意技/リキラリアット、サソリ固め

引用:長州力オフィシャルサイト - choshuriki.com



広告運用に役立つ名言1:『藤波!前田!お前ら噛み付かないのか?今しかないぞ!俺たちがやるのは!』

1987年6月12日、 両国国技館 にて行われた「アントニオ猪木VSマサ齋藤」の試合後に、長州力がリングに上がりマイクで叫んだ発言です。

いつまでもアントニオ猪木を中心に動いている現状を突き崩すため、同じ世代の選手達に奮起をうながした、まさに「革命戦士」を象徴するプロレス史に残る名言です。

では、リスティング広告の世界ではどうでしょうか?

リスティング広告の仕組みはどんどんと変わっていて、たとえ運用歴が長くてもトレンドに合わせた運用に対応していく必要があります。

運用歴の長さよりも、好奇心の高さが大切です。

経験年数が短くても常に学びを続けている「ニューリーダー」こそが、これからのリスティング広告業界を牽引するのかもしれません。

運用歴が長い「ナウリーダー」の指示通りに動いていれば、成果が出なくても”責任を取る“というリスクはないでしょう。

でも、折角この“ベテランも新人も横一線”の世界に飛び込んだのなら、経験が短いからと臆することなく、

『俺たちの時代だ!』

と積極的に動いてみてください。

『お前ら噛み付かないのか?今しかないぞ!俺たちがやるのは!』



広告運用に役立つ名言2:『みんな猪木さんの真似しているから、俺は逆をやってみた』

当時、新日本プロレスのトップ選手として活躍していたアントニオ猪木は、「風車の理論」と呼ばれる“風のように相手の技を受け止め、その力を風車のように自分の力に変えて勝利する”という戦い方をしていました。

後輩の選手達はアントニオ猪木の真似をしますが、結局は“アントニオ猪木の物まね”と評されてしまいました。

そこで長州力は、アントニオ猪木とは逆の“相手の技を受けない”という「ハイスパートレスリング」を確立させます。

戦い方も基本は殴って蹴るだけで、最後は「バックドロップ」「ラリアート」「サソリ固め」と使う技を絞ることで、1つ1つの決め技にインパクトを残すようにしています。

では、リスティング広告に置き換えてみましょう。

次々と新しいフォーマットの広告メニューがリリースされ、また「Mugen」や「Core」といった新しい運用概念も登場しています。

新しいことに取り組むことは大切ですが、目新しさに惑わされて、取り組むことが“目的”になってしまっては意味がありません。

広告運用の基本を理解した上で新しいことを試し、それを続けるべきか止めるべきか判断する。

長州力のように「やらないこと」を決めることで、「やるべきこと」に集中できるのです。

補足:「やらない」と「できない」は違う

長州力は使う技も少ないので、「技術は無い選手」と思われがちですが、実はレスリング種目でオリンピックに出場しています。

そのため、レスリングの基本技術は身に着けています。

1995年のUWFインターナショナルとの対抗戦で、長州力が

『俺をタックルで倒せたら勝でいい』

と挑発したのも、レスリング技術に自信があったからです。

長州力は自分を輝かせるために、「レスリング技術は持ってるけど“やらない(使わない)”」を選びました。

リスティング広告でも

・この広告メニューは商材と合わないので“やらない”

なのか

・この広告メニューは今まで実施したことがないので“できない”

なのかでは、意味が全く異なります。



広告運用に役立つ名言3:『藤波!俺はお前のベルトが欲しいんじゃないぞ!お前をぶっ倒したいだけだ、わかるかコラ!』

長州力が藤波辰爾とIWGPのチャンピオンベルトを賭けて、対決を繰り返していたときの発言です。

プロレスラーにとって、チャンピオンベルトは最強の証であり、全員がベルトのために戦っていました。

しかし長州力は、チャンピオンの肩書を得ることよりも、単純に「ライバルの藤波に勝ちたい!」ということしか考えていませんでした。

後に長州力と藤波辰爾の対決が「名勝負数え唄」と呼ばれるようになったのも、ベルトやチャンピオンという肩書の奪い合いを超えた戦いを繰り広げたためです。

リスティング広告の仕事でも、「有名な代理店に所属している(していた)」や「認定資格を持っている」という肩書は、正直なところ有利になります。

私もプロフィールに職歴(代理店名)を載せていますので、

『昔は〇〇〇〇にいたんですね』

と言われることも多いです。

ただ、その肩書は自分が作ったものではなく、たまたまその会社の入れたたり取得できたものだと思っています。

少なくとも、有名企業に勤めていたり、希少な肩書を持っているからといって、小さな企業や知識の浅いリスティング広告運用者に対して、小馬鹿にするような態度は慎むべきです。

1人のリスティング広告運用者として、色々な肩書を外したときに、どう生きていけるかが大切です。(戒め)



広告運用に役立つ名言4:『小川、それがお前のやり方か!?』

1999年1月4日、 東京ドーム にて行われた「橋本真也VS小川直也」の試合後に、総合格闘技で使う技を繰り出した小川直哉に対して、長州力が詰め寄ったときに問いかけた言葉です。

長州力はその後の著書「逆境?それ、チャンスだよ」の中で、

“今後も「そういうやり方(総合格闘技スタイル)でいくのか?」と、覚悟を確認したかった。「やり方が違うぞ」とか言いたいわけじゃない。”

と述べています。

リスティング広告の運用に置き換えてみましょう。

もし長州力に、リスティング広告の運用施策に対して

『それがお前のやり方か?』

と聞かれたとき、自分のやり方について根拠をもって説明できるでしょうか?

・媒体サポートから設定を勧められた

・どこかのブログ記事で「効果的」と書かれていた

・業界で有名な人が『これはやるべき』と言っていた

など、他人に責任転嫁ができてしまう考えをしていませんか?

また、恐らく長州力はリスティング広告に詳しくありません。

長州力のようにリスティング広告に詳しくないお客様に対しても、施策の意図を分かりやすく伝えられるように訓練しましょう。

私は「施策の意図を他人に伝えられない=理論立てた仕事をできていない(頭を使って仕事をしていない)」だと思います。



広告運用に役立つ名言5:『俺の体はひとつしかねえんだぞコラ!』

1995年2月12日、 後楽園ホールにて、後に「平成の乱」と呼ばれる事件が発生しました。

ヨーロッパ修行から凱旋したばかりの有望な若手選手の天山広吉が、極悪レスラーの蝶野正洋、ヒロ齋藤と結託し「狼群団」を結成。

急遽、長州力、橋本真也、平田淳嗣の「新日本体」と「狼群団」が対決することなり、長州力が天山広吉に負けてしまい、最後には踏みつけられてしまう結果に。

そして控室に戻った長州力が、橋本真也、平田淳嗣らに対して言い放った言葉です。

『何をお前らが、お前らがあそこで、お前ら悔しがってんだコラ!お前だろこの野郎コラ!ふざけんじゃねぇぞコラ!俺一人でやってんじゃねぇぞコラ!お前ら選手会の問題だろうがコラ!この野郎テメェら!蝶野だろうが、越中だろうが、山本でも、お前らだろうがコラ!俺の体はひとつしかねぇんだぞコラ!お前ら調子に乗りやがって、上で1つでも対処できんのかコラ!お前ら山本も、選手会の問題だろうがコラ!1つぐらい潰してみろ、蝶野だろうが越中だろうが、そうしたら認めてやるコラ!お前はてめぇは誰の責任でお前、体こっちはひとつしかねぇんだこの野郎!何に対して、悔しがってやがんだこの野郎!』

引用:ぼくらのプロレス

さて、この『俺の体はひとつしかねえんだぞコラ!』を、リスティング広告運用に置き換えてみましょう。

リスティング広告運用は1人で多くの案件を抱えたり、時には細かな対応も必要になったりと、長時間労働になりやすい傾向です。

また、広告メニューも次々と新しい機能がリリースされたり、リスティング広告の施策以外にもアクセス解析やSEOの知識も必要となりつつあり、1人だけでは解決できないケースも増えてきています。

体はひとつしかありません。

周りに頼れる仲間がいるのなら、一人で無理して抱え込まず、サポートを求めましょう。

努力していても必ず成果が出るとは言えませんが、努力している人は自然と周りから『助けしてあげたい』と思われるようになります。見ている人は、ちゃんと見てくれています。



広告運用に役立つ名言6:『キレちゃいないよ』

1995年10月9日、東京ドームで行われた「長州力VS安生洋二」の試合後の会見での発言。

前哨戦となる横浜アリーナでの試合後に、長州力が『俺をキラしたらたいしたもんだよ』と発言。

それもあり、東京ドームでの試合後にインタビュアーの『キレました?今日?』の問いかけに対して答えたのがこの言葉です。

リスティング広告の運用でも、広告のリンク先が切れていないかどうかの確認は、配信事故を防ぐためにも重要なことです。

Google広告のポリシーヘルプにも

機能していないリンク先

以下は許可されません

正しく機能していないか、正しく設定されていないリンク先

例: 「403 Forbidden」や「404 Not Found」などの HTTP エラーコードを返すサイト、一部の地域または一般的なブラウザや端末で機能しないサイト、DNS ルックアップ エラー、内部サーバーエラー、作成中のサイト

引用:リンク先の要件 - Google 広告ポリシーヘルプ

と記載があります。

広告のリンク先が切れていないか注意しましょう。



広告運用に役立つ名言7:『またぐな。またぐなよ。またぐな。またぐなよ絶対に』

2000年7月30日、横浜アリーナで行われた「長州力VS大仁田厚」(ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ)の1ヵ月前に起きた出来事。

6月30日、海老名大会の試合前の会場に大仁田厚が現れ、長州力に手紙を渡そうとリングサイドに近づきます。

その際に、長州力が大仁田厚に対して放った言葉です。

2006年に「Versus」という番組で、長州力と大仁田厚が対談しており、この『またぐなよ』の真意についても語っています。

当時、長州力は引退していましたので、7月30日の試合は復帰戦となります。

しかも「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ」という、特殊な試合形式での復帰戦。

復帰試合が決まりかけているのに、この時期に大仁田厚から乱闘を仕掛けられると、新日本プロレスの面子を保つために復帰試合自体が流れる可能性もあったので、祈る気持ちで『またぐなよ(今は余計なことしないでくれよ)』と発言したとのことです。

だから念じるように、『またぐな。またぐなよ。またぐな。またぐなよ絶対に』とささやいていたのですね。

もしあのとき、大仁田厚がリングサイドを超えていたら、プロレスの歴史も変わっていたかもしれません。

リスティング広告も同様で、お客様からいただいた予算を超えて広告を配信してしまうと、「予算超過」という配信事故を招いてしまいます。

私たちは、お客様の大切な広告予算をお預かりして、リスティング広告を運用しています。

リスティング広告の成果を出すことは大事(当たり前)ですが、お客様の広告予算を正しく管理することも大切です。

日々、管理画面のチェックを怠らず、リスティング広告の運用を行いましょう。



参考図書

今回のブログ記事作成にあたり、以下の書籍を参考にしています。

【名勝負数え唄 俺たちの昭和プロレス】

【真説・長州力 1951-2015】

【逆境? それ、チャンスだよ 挫けそうになっているキミに贈る47の言葉】



まとめ:パワーホール全開でど真ん中に立てば、プロレスもリスティング広告運用のヒントになる。

今回は長州力にスポットを当てて名言を紹介しましたが、長州力の言葉にはリスティング広告運用に通じる何かがあると、熱いマグマを感じました。

ひと昔前までは「プロレス=野蛮」というイメージを持たれていましたが、今は「サイバーエージェント」や「ブシロード」がプロレス団体のオーナーになる時代で、試合内容も経営内容もガラリと変わりました。

「プロレス」はビジネスモデルも奥が深く、仕事のヒントを得ることも多くあります。

Webマーケティングに関する専門書から学ぶことも大切ですが、”関連性のないものから関連性を見つけること”も大切ですね。

リスティング広告の運用代行バナー

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