リスティング広告の除外キーワードについての記事で使用するアイキャッチ画像

『リスティング広告は除外キーワードの管理が大変』って思うことありませんか?

リスティング広告アカウント内の、どのキャンペーンや広告グループに除外キーワードを登録していたか分からなくなり、Googleアドワーズの管理画面から「キーワードの矛盾:一部のキーワードは、除外キーワードによってブロックされているため機能していません。」なんてアラートが出ていることもありますよね。

リスティング広告の除外キーワードは、「共有ライブラリー」や「対象外キーワードリスト管理」を活用すると管理しやすくなり、リスティング広告の成果改善にもつながります。

今回は、初期設定で登録しておきたい除外キーワードのパターンと合わせ、「共有ライブラリー」や「対象外キーワードリスト管理」を使った除外キーワードの設定方法を紹介します。



除外キーワードとは

リスティング広告で「特定のキーワードで検索されたときに広告を表示させない」という設定をするときに登録するキーワードです。

Googleアドワーズでは「除外キーワード」、Yahoo!スポンサードサーチでは「対象外キーワード」という名称で呼ばれます。

例えば「プロレスリング・ノア」がプロレスのチケットを販売するために「ノア 購入」というキーワードでリスティング広告を掲載していた場合、「ノア 購入 ディーラー」で検索したユーザーは”自動車のノアを買いたい人"ですのでプロレスチケットの広告を表示させても無駄になってしまいますよね。

そのときは「ディーラー」というキーワードを除外キーワードに登録しておくと、「ノア 購入 ディーラー」で検索したときに広告が表示されないように”除外”することができます。

除外キーワードの必要性

リスティング広告は広告がクリックされると広告費用が発生します。検索キーワードと関連性のない広告が誤クリックされてしまうと、広告主は無駄な広告費用が発生してしまい、クリックしたユーザーにも「間違えた」と無駄な時間を使わせてしまいます。

また、関連性のない検索キーワードでの広告表示自体を防ぐことで、クリックされない無駄な広告の表示回数が減るため、全体のクリック率は上がります。

除外キーワードを設定することで、無駄なコスト発生を減らすことができクリック率も向上するため、リスティング広告の成果改善につながります。



除外キーワードのパターン

除外キーワードは目的別にパターンがあります。

広告を掲載する前からデフォルトで登録しておくと良い除外キーワードもありますので紹介します。

ネガティブ系除外キーワード

「(商品名) 詐欺」や「(サービス名) 解約」「(企業名) 倒産」など、ネガティブな印象を与える検索キーワードは、除外キーワード設定をおすすめします。

もちろん、ネガティブ系の検索キーワードからコンバージョンに繋がることもありますが、私はインハウス運用していた経験からも、コンバージョンを獲得することよりも自社サービスのブランディングを大切にすることを優先すべきだと考えています。

成果とブランディングのバランスを見ながら、ネガティブ系キーワードの除外設定を行ってください。

ネガティブ系除外キーワードの例

退会
2ch
2ちゃん
解約
効かない
クレーム
トラブル
ブラック
違法
苦情
抗議
詐欺
退会
中傷
批評
被害
不評
不法
騙された
騙す

企業情報系除外キーワード

社名や企業名をリスティング広告のキーワードとして登録している場合に多いケースですが、「(社名) 中途採用」「(社名) 会社概要」といった企業情報を調べている検索キーワードも、コンバージョンに繋がりにくいので除外キーワードの設定をお勧めします。

企業情報を調べている検索キーワードが一概に無駄とは言い切れませんが、少なくとも「(社名) 残業時間」や「(社名) 年収」などの転職や就職活動をしているユーザーが検索しているキーワードだと分かるものは除外設定してよいかと思います。

企業情報系除外キーワードの例

採用
資金調達
会社概要
求人
転職
新卒
中途
リクルート
募集
社員
派遣
パート
バイト
アルバイト
仕事
就職
人材
求職
雇用
面接
残業

地域名除外キーワード

例えば東京のユーザーだけを対象としている法律事務所の場合、「大阪 弁護士相談」や「名古屋 法律事務所」などの検索キーワードで広告をクリックされても、サービスを提供できずに終わってしまう可能性が高いです。

自社サービスと関連性のない「都道府県名」や「都市名」、また「駅名」も丁寧に除外キーワード設定していくと、リスティング広告の成果も改善していきます。

メンテナンス用除外キーワード

上記のパターンに当てはまらない除外キーワードです。

リスティング広告の掲載を開始する前に想定できる除外キーワードと、広告を掲載してから分かる除外キーワードがあります。

事前に想定できる除外キーワードとしては「動画」や「wiki」などがあります。



共有ライブラリーを活用した除外キーワードの管理方法

除外キーワードは「キャンペーン」や「広告グループ」に設定することが多いですが、今回は「共有ライブラリー」(Yahoo!スポンサードサーチは「対象外キーワードリスト管理」)を活用した設定方法を紹介します。

Googleアドワーズでの設定方法

管理画面の「設定」ボタンをクリックし、「共有ライブラリ」の「除外キーワードリスト」から設定を行います。

googleアドワーズの除外キーワードリスト

Yahoo!スポンサードサーチでの設定方法

管理画面の「ツール」タブをクリックし、「対象外キーワードリスト管理」から設定を行います。

Yahoo!スポンサードサーチの除外キーワードリスト管理



共有ライブラリーで除外キーワードを管理するメリット

複数のキャンペーンを横断して除外キーワードを管理できるので、除外キーワード設定の運用工数が削減できます。

また、例えばサービスの対象エリアが広がった場合は、今まで除外していた地域キーワードを解除するなど、事業の拡大や広告予算の増加に合わせて「除外キーワードのメンテナンス」も必要となります。除外キーワードを共有ライブラリーで一括管理することでメンテナンス性も向上します。

まとめ

リスティング広告で成果を出すための基本は「無駄なことを減らして、効率の良いことに注力する」です。

除外キーワード設定は無駄な広告表示やクリックを減らすことできます。また、現時点ではまだAIが対応できない作業でもあり、リスティング広告の運用者にとっては除外キーワードの設定は、日々の運用で必ず対応すべきと作業となります。

「共有ライブラリー」や「対象外キーワードリスト管理」を活用して、除外キーワードの管理を効率化していきましょう。

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