新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界中に広まり、日常の生活が一変しました。
人々の行動が変化したことで、リスティング広告の成果にも影響が出ています。
お客様との打ち合わせでも、新型コロナウイルスの影響について話す必要があるかと思います。
ただ単に『新型コロナウイルスの影響により数値が変わった』で終わらせるのではなく、何がどう変わったのか把握することで、今後まだまだ続くであろう「変化の波」をできるだけ乗り越えていきたいです。
目次
新型コロナウイルスに関する出来事を振り返る(20年1月~4月まで)
リスティング広告への影響を、広告管理画面の「外」と「中」から確認していきます。
広告管理画面のデータだけでは、情報が少なく何も判断できなので。
まずは、2020年1月~4月の間、どのような出来事があったかピックアップします。
① 1月16日:日本で初の感染確認
② 2月5日:ダイアモンド・プリンセス号で感染確認
③ 2月27日:全国に休校の要請
④ 3月14日:特措法施行について首相会見
⑤ 3月23日:アメリカからの入国制限を表明
⑥ 4月7日:緊急事態宣言(7都府県)
⑦ 4月16日:緊急事態宣言を全国に拡大
その他にも「オリンピックの延期」「マスク不足」「トイレットペーパーのデマ情報」などがありました。
「株価チャート」で日本全体の景気傾向を把握する
『森から木、木から枝、枝から葉』の順番で確認していきます。
『自分の業界はどうか?』だけを見がちですが、まずは日本全体がどうだったのか捉えていきます。
景気傾向を把握する手段として「株価チャート」を活用します。
株価は世界の動きにも影響されますが、日本経済の大まかな傾向を把握できる指標です。
◆日経平均株価(2020年1月~4月)
①日本で初の感染確認
②ダイアモンド・プリンセス号で感染確認
③全国に休校の要請
④特措法施行について首相会見
⑤アメリカからの入国制限を表明
⑥緊急事態宣言(7都府県)
⑦緊急事態宣言を全国に拡大
ヨーロッパで感染が広がり始めた2月後半から下がり始め、3月は記録的な下落となりました。
「Googleトレンド」で検索キーワードの傾向を把握する
「Googleトレンド」を活用し、検索キーワードの傾向を把握します。
業界の主要キーワードと、自社や競合の指名ワードの傾向を確認します。
「プロレス業界」を見ると、2019年末から「1.4&1.5東京ドーム」でトレンドが盛り上がりましたが、2月末以降はダウントレンドです。
2月中旬のトレンドの山は、各団体の大会中止発表の影響です。
「googleアナリティクス」で、ユーザーの傾向を把握する
「googleアナリティクス」でサイト全体の傾向を把握します。
株価やGoogleトレンドと合わせて、訪問ユーザーの増減のタイミングや、閲覧コンテンツ、コンバージョン数などから、サイト全体のユーザー傾向を確認します。
特に「コンバージョン数」は、スパムメールなどが増えていないか注意します。
余談:アミジャットのGoogleアナリティクス数値
このサイトのGoogleアナリティクス数値です。
そもそもの訪問者数が少ないので、参考になりませんが…。
4月になると広告代理店の新卒の方たちがリスティング広告関連の検索を行うので、私のブログも訪問者数が増えるのですが、2020年4月は3月よりも減少しています。
ただ、これだけでは新型コロナウイルスの影響なのか、ただのコンテンツ不足なのか、原因がわからないため、「Google Search Console」でサイトのSEOの状況も確認します。
「Google Search Console」で、クエリ(検索キーワード)の傾向を把握する
「Google Search Console」を見て、リスティング広告の「検索クエリー(語句)」だけでは把握できない、検索全体の傾向を確認します。
ある案件では、指名キーワードに絞って確認すると、このように大きな特徴がありました。
新型コロナウイルスに関連するプレスリリースや、一部のサービズをオンライン対応した影響でした。
リスティング広告は「配信先」や「オークション分析」も確認
普段のレポーティングでも、クリック単価やCPAの変化、検索クエリー(語句)やデバイス、地域などの傾向を報告しているかと思われますが、以下の項目も改めて確認するとより傾向が掴めます。
ディスプレイ広告の「配信先」の傾向を把握する
ディスプレイ広告は、表示回数が増え、クリック単価が低下しているケースが多いかと思います。
⇒在宅ユーザーが増えたことで、インターネットに接するユーザーも増えたが、企業側は広告費を抑えていたため。
広告の配信先を確認して、どのようなメディアに広告が出ていたか把握します。
関連性の薄いメディアへの広告表示が多ければ、表示先に対するターゲティングを強化します。
Google広告では「オークション分析」を活用する
Google広告で検索連動型広告を実施している場合は、「オークション分析」で競合企業の出稿状況を把握します。
アカウント全体、注力キーワード、指名キーワード毎に確認すると、傾向がより把握しやすいです。
まとめ:私が気を付けていること
2020年5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されましたが、今後どのような変化が起きるか、予測もできない状況です。
企業の対応を見ても、リモートワークを継続する企業、通常出社に戻す企業と様々です。
変化が激しい時代なので、私はリスティング広告の運用を、漫画「キングダム」を参考に行っています。
特に「壁将軍」と「王翦将軍」の言葉はためになります。
◆壁将軍
『私同様に我が軍には派手さはない。だがあらゆる基本戦術は何百回と繰り返した。修復と防衛。我々はどの軍よりも素早く的確に実行する。』
⇒「無駄な広告費用を発生させない」「ニーズに合わせた広告を配信する」といった基本を大切に。
◆王翦将軍
『意外と、そうゆう見方をすると分かるものだな、“起こり”とは。』
⇒日頃から状況を確認し。“起こり”を察知して、“返しの技”を出せるように。
以上、“伍兵”リスティング広告運用者のブログを読んでいただきありがとうございました。