100日以内に死ぬ広告運用者のアイキャッチ

#100日以内に死ぬ広告運用者

Twitter上で「ウェブ広告運用者がやりがちなミスや間違いを100日間ツイートする」というネタを、DAN爵さん(@NYUSQUARE)と私の2人でひっそりと行っていました。

DAN爵さんの1日目のツイート(2020年1月21日)から丸1年も経ち、なんとか100日目を迎えることができました。

ありがとうございます。

DAN爵さんも私も最後のオチを考えていなかった(100日も続けるつもりが無かった)ので、100日目は「100日以内に死ぬ広告運用者」のまとめ的な何かというブログ記事で締めさせていただきます。

『「100日以内に死ぬ広告運用者」って何だそれ?知らないぞ!』

という方は下記の「100日以内に死ぬ広告運用者 まとめ」や、Twitterのハッシュタグ #100日以内に死ぬ広告運用者 を見てみてください。



そもそも「100日以内に死ぬ広告運用者」とは?

当時Twitterで話題になった「100日後に死ぬワニ」に便乗したネタツイートです。

主人公は広告運用者で、いわゆる“事故る”(=死ぬ)シチュエーションをネタに投稿していました。

「100日以内に死ぬ広告運用者」のネタのルール

実は投稿するネタにはルールがありまして、「本人(運用者)は気づかずに間違えてしまっていること」が原則です。

なので

『クライアントから「今日中に新規バナーを200本入稿して審査も通せ」と依頼が来た…。これはもう死ぬわ…。』

といった“お客様からの無茶な依頼で死にかける”的な「あるあるネタ」は禁止です。

実際にウェブ広告運用の仕事をされている方達が見たときに『これのどこがダメなんだろう?』と、間違い探しのようなネタを考えて投稿してきました。



「100日以内に死ぬ広告運用者」珠玉のネタ3選

ネタのベースは「広告の設定を間違える(予算、入札、リンク先など)」「広告の仕様を間違える(特定の案件では利用できない機能など)」の2つです。

「入札設定が高すぎる」のような、誰にでもわかりやすいネタは「いいね」も付きやすいです。

逆に言うと「いいね」が多いからといって、それが必ずしも良いネタとは限らないのが難しいところです。

今回は「いいね」の数に関わらず、個人的に気に入っている珠玉のネタ3本をご紹介します。

① 2日目:特定の商材のあるあるネタ

「100日以内に死ぬ広告運用者」の見本のようなネタです。

おかしな箇所は無いように思えますが、『離婚』のようなデリケートな商材(サービス)は、GDNのリマーケティング配信といった”パーソナライズド広告”は実施できないんですよね。(GDNリマーケティングの場合、オーディエンスリストが無効になってしまいます。)

あと細かな点としては『離婚専門の●●弁護士』も、日弁連の広告規定に抵触する可能性が高いという、商材固有のポイントをしっかり抑えたネタです。

このネタの評価は「インパク知」です!

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ただ、DAN爵さんはこのネタを2日目に出してしまったことで、それ以降に投稿するネタのハードルが上がってしまい、48日目を最後に休載することに…。

② 66日目:代理店でよく使われる言葉の意味の勘違いネタ

「設定ミス」や「仕様の勘違い」とは違う部分でトラブルになることって何かなかったかな、と考えて実体験から思いついたネタです。予想外に「いいね」が多くて驚きました。

ネット・グロス以外にも代理店特有の言葉が結構あって、私も最初は意味が分からないことだらけでした。

例えば代理店によっては、お客様と向き合う部署や人を「営業」、媒体やレップと向き合う部署や人を「メディア」と呼ぶことがあります。

私が初めて総合代理店様と一緒にお仕事したとき、『メディア担当の〇〇です』と自己紹介されて、『あ、広報部の人がわざわざ来たんだ』とずっと勘違いしていました。懐かしいです。

このネタの評価は「バカパク」です!

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③ 81日目:意外と知らない人も多い仕様のネタ

進研ゼミに出てきそうな問題で、個人的に好きなネタです。

「コンバージョン列に含める」の仕様を理解していると、このツイートの矛盾点に気づくというネタですね。

皆さんは「コンバージョン列に含める」を“はい”にしたときと、“いいえ”にしたときの違いを答えられますか?

「コンバージョン列に含める」設定の仕組み

該当のコンバージョンデータをレポートの[コンバージョン]列に含めるかどうかを指定する項目で、各コンバージョンアクションごとに設定できます。

この設定は、コンバージョン重視の入札戦略に影響します。目標コンバージョン単価(CPA)、目標広告費用対効果(ROAS)、拡張クリック単価(eCPC)などの自動入札戦略では、[コンバージョン]列のデータを使用して入札単価を最適化します。

引用元:「コンバージョン列に含める」設定について - Google 広告 ヘルプ

このネタの評価は「シブ知」です!

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「100日以内に死ぬ広告運用者」から学ぶ“ミスとの向き合い方”

ネタツイートの紹介だけだとブログの内容としては薄いので、 “ミスとの向き合い方”という感じに無理やりまとめて、ちょっと真面目“風”なブログで終わらせようかなと思います。

私がウェブ広告代理店で教わったことや経験したこと、また現在はフリーランスとして1人で案件を見ている仕事環境で、ミスに対して気を付けていることをまとめていきます。

「人間はミスをする」を前提に考える

私がウェブ広告代理店に入社したのが3月中旬。

『広告運用のことは4月の新卒研修で教えるから。それに手を動かした方が覚えるのも早いよ』

と言われ、仕組みも良く分からないままにひたすら広告入稿を行う日々。もちろん4月の新卒研修への参加は立ち消え。「絞り込み部分一致」の存在を知ったのは入社して1年後のこと。

こんな感じで広告運用のノウハウは教わらなかったんですけど、『ミスをしない方法』だけは先輩の「H崎さん」から徹底的に教わりました。(H崎さん、元気かな?)

その先輩からよく言われていたのが

『人間は必ずミスを起こす。だから自分が起こしやすいミスの傾向を把握しなさい。』

私の場合、「数字を間違える(間違いに気づかない)」「文字を手入力すると“入れ替わり”が発生する(“おはよう”が“おはうよ”と打ってしまう)」などなど、細かなミスが多いタイプです。

最初の3ヵ月は毎日、どんなに小さなミスでも全てノートにピックアップして先輩に報告し、自分のミスの傾向を分析。

自分が起こしやすいミスを把握するだけでも、『ここだけは重点的に確認しよう』とミスを防ぐ確率が上がりました。

そして次のステップ

『じゃあミスをどうやって防げるか、仕組みを考えてみて』

と。

よく言われる『ミスを防ぐ仕組み』をちゃんと仕組み化する

ミスしたときによく言われる『ミスを防ぐ仕組みを作ろう』の言葉。

実際にその仕組みをどこまで具体的に作れていますでしょうか?『ダブルチェックの徹底』という言葉で終わらせていないでしょうか?※「ダブルチェックは無駄」って意味ではないですからね!

私は広告代理店様への運用研修も実施させていただいていますが、運用ノウハウを教えることよりも「ミスを防ぐフローをお伝えする」ことの方が多いです。

どんなに成果を上げていても、『配信金額を間違えた』などのお金のミスは信頼を失うからです。

で「ミスを防ぐフロー」の1例ですが、私はGoogle 広告などで新規キャンペーンを管理画面から入稿する場合

1:開始日は必ず入稿当日より後に設定する。

2:広告作成の箇所でスキップ。

3:一度キャンペーンのステータスを「オフ」にしてから広告作成。

4:広告やターゲティングの設定内容を確認⇒開始日、終了日を正しい日付に変えて、キャンペーンを「オン」にする。

こんな感じでやってます。

一手間かかりますけど、『キャンペーンがオンのままで、広告審査が完了していて配信されてしまった』といった誤配信を防げます。

また、アナログですが「アミジャット特製セルフチェックシート」を使って入稿設定の確認を行っています。

入稿チェックシート

それと意外と重要なのが「管理画面の指差し確認」です。広告代理店の新人時代から続けています。

広告設定のチェックのやり方については「Excelのピボットテーブルを活用した入稿チェック方法」のブログ記事をご参考ください。

ミスをしない個人努力よりも、ミスを防ぐ仕組み作りですね。

ミスは仕方ない。でも“怠慢”はダメ!

これは私の大好きな落合博満氏の言葉です。

『ミスを恐れると、新しいことにチャレンジしなくなってしまう。だから積極的なミスは責めない。』

ウェブ広告で例えるなら「新規メニューを提案して試したけど、仕様を勘違いしていて掲載できなかった」とかですかね。

新しいメニューは、ヘルプページにも仕様が書かれていなかったり、社内にもノウハウがなかったり、媒体サポートに質問してもサポートの人自体が知らなかったりと、お客様に間違って提案してしまっても仕方ないかなと思う部分があります。

このミスなら、早めにお客様に伝えて代替案を提案できれば、まぁ怒られるかもしれませんが大事故にはならないかな、と。

ミスを恐れて新しいメニューや機能を試さないことの方が機会損失です。

でも

『入稿後に1分あれば確認できる管理画面の「設定」項目を、面倒だから確認しなかった⇒配信開始日を間違えて広告が表示された』

これはミスではなく“怠慢”ですね。

怠慢はダメ、絶対!怠慢、カッコ悪いよ…。

ミスが発覚したら素直に謝る、誤魔化さない

ミスしたときに絶対にやってはいけないことは「誤魔化す、嘘をつく」です。

ミスっていうのは、その運用者1人だけの問題ではなく、ミスを防ぐ体制を作れていない組織(会社)の問題です。

部下のミスは上司のミス。

ただ、ミスを起こしたときに直ぐ報告をしない、「まぁレポートをいじれば誤魔化せるだろう」をやってしまうと、上司も会社も庇えなくなります。

嘘は絶対にバレます。

素直に報告して謝りましょう。

番外編:お客様とコミュニケーションや関係性を作ることで、「ミスした」を「チャレンジした」に変える

先ほども書きましたが、人間は必ずミスをします。

で色々な人から『案件が炎上した』という話を聞くと、『それ、もっと早い時点でお客様に伝えてたら、小火で終わってない?』と思うことがあります。

私は現時点でフリーランスとして3年半ほど活動していますが、常々『成果は出して当たり前。大切なのはお客様のとのコミュニケーション能力』だなぁと感じています。※営業トークでお客様を騙せって意味じゃないですよ!

フリーランスでそれなりに食べている人なら、この言いたいことを分かって貰えるかな?うーん、どうなんだろ?

ミスが続いたら休もう!

どんなに気を付けていてもミスが連発する場合、体調不良を疑ってください。

長文になりますが、私の実体験を書きますね。

ウェブ広告代理店に勤めていたころ、年末に運用者が一斉に辞めてしまい、私は2人分の案件を引き継ぐことに。

単純に運用するアカウント数が3倍になりました。

そのまま3月の繁忙期に入りスポット案件も増え、運用するアカウント数が100件を超えました。

ただ、3月の運用自体は、土日も出社したりして何とかミスなく乗り越えて

『おうオレは田島。ミスを知らない男…』(スラダンネタ)

って感じに、ちょっとした満足感を味わっていました。(ドMですね)

で、4月になって案件数は少し減ったんですけど、気が緩んだのか、疲れが一気に来たのか、4月だけで配信事故を3件連続で発生…。

ミスの内容もほんとに単純な「リンク先を間違えた」「聞いていた予算額を勘違いしていた」など。

補てん額は300万円ぐらい…。

今まで配信事故を起こしたことが無いだけに、かなりショックでした。

それを機に「咳が止まらなくなる」「気づいたら涙が出ている(君の名は。ですね)」「仕事中の記憶が無くなる(私の頭の中の消しゴムですね)」とう状態になりました。

会社にも業務量について相談したのですが、なかなか急に人を増やすことも難しく、私の場合は『これは体がもたないな…』と退職してしまいました。

※補足※
これは、2015年頃の話です。当時はまだ人員や分業制が整っていない時期で、今は体制が『人を増やし過ぎじゃない?』と思うぐらいしっかりしています。当時の上司から今の状況を聞いて『え?私はそれを1人でやってましたよ!ちょっと甘やかしすぎじゃないですか?』と思ってしまいました。『私のころはこうだった』と言い始めたらもう老害ですね。

自分語りが長くなってしまいましたが、伝えたいことは

『ミスが連続したら休んで!体調不良は急にくるからね!』

です。今は時代も違うので、上司に相談すれば業務量も考慮してくれる企業も増えてきましたので、すぐに相談しましょう!



最後に

「鬼滅の刃」煉獄さんの心に響く言葉。

ミスることも事故ることも。広告運用者という儚い生き物の美しさだ。

ミスるからこそ事故るからこそ、たまらなく愛おしく尊いのだ。

そしてアイキャッチにも使わせていただいた伊之助の言葉。

『どんなに惨めでも恥ずかしくても、生きていかなきゃならねえんだぞ』

広告運用者のみなさま。死にそうなほどのミスをしてつまずいたとしても、頑張って生きていきましょう!

「100日以内に死ぬ広告運用者」の今後

広告運用のミステイクのネタを100個も思いつくということは、すなわち

『それだけ広告運用に対する理解が深く、乗り越えてきた修羅場の数も多くて、さらにユーモアのセンスもある!』

ということですね!(自画自賛)

DAN爵さんも私も、お仕事のご相談をお待ちしています!(プロモーションを含みます)

あと、投稿したネタに対して『何が間違いか分からない』というリプやDMを多くいただきましたので、今後は「100日以内に死ぬ広告運用者:ネタ解説ブログ」も書いていこうと考えています。

それでは「100日以内に死ぬ広告運用者」これにて“完”です!

※DAN爵先生、田島先生の次回作にご期待ください。

広告運用者100日目その1
広告運用者100日目その2
広告運用者100日目その3
※素敵な元ネタ:「100日後に死ぬワニ」100日目

↓ネタ投稿の裏話を書いたnoteです。

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