- Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」について
- Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」と「ChatGPT-4o」の広告文の違い
- Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」の活用に対する業界トップランナーの回答
先日、各業界の超一流トッププレイヤーにしか声がかからないという噂の「#ひとこと茸」の企画に、私「田島佑哉」が、私「田島佑哉」が参加させていただきました。大切なことなので2回書きました。
「ひとこと茸」とは、アナリティクス アソシエーション(a2i)さんが実施している企画で、様々なお題に対して各業界の超一流トッププレイヤーがズバッと回答するというものです。
私がいただいたお題は
『LINEとYahoo!の広告に生成AIで広告文を提案する機能がリリースされましたが、使いましたか?使っている場合は感想を、使っていない場合は理由をお聞かせください。』
でした。
#ひとこと茸 (ひとことだけ) #第23回
お題「LINEとYahoo!の広告に生成AIで広告文を提案する機能がリリースされましたが、使いましたか?使っている場合は感想を、使っていない場合は理由をお聞かせください。」
今回のご回答者はこちら。
釜さん、田島さん、ヤンさん
(以下、敬称略/五十音順)/渋谷 pic.twitter.com/1Q3MmbaqjZ— アナリティクス アソシエーション - a2i.jp (@a2ijp) July 17, 2024
Yahoo!広告の生成AI機能は、たまに興味本位で「生成された広告文」をチェックしていたものの、普通に『使っています or 使っていません』と回答しても面白くないなと思いまして…。(他の回答者とも内容が被るかなぁ、と)
「ひとこと茸」をきっかけに、色々と試行錯誤しましたので、その模様をご紹介します。
目次
そもそも、Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」とは?
Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」は、AIを活用して広告文を自動的に生成するYahoo!広告独自の機能です。
Yahoo!広告ヘルプ:広告のタイトル・説明文を生成AIが提案【検索広告】
リンク先として設定するページのURLを入力すると、入力したURLのウェブサイトの情報を読みとって生成 AI が「タイトル:15パターン」と「説明文:4パターン」を作成してくれます。
Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」と「ChatGPT-4o」の違いを検証
Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」で作成した広告文案と、「ChatGPT-4o」を使って作成した広告文案の違いを比べてみました。
※検証のサンプル数が少ないので、あくまでも「こんなケースがありましたよ」ぐらいの認識で読んでください。
ケース1:既にYahoo!検索広告を配信している案件
サンプルの案件は「法律事務所(顧問弁護士)」です。
まず、Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」にて生成した広告文案です。
こんな感じです。
既に設定しているレスポンシブ広告のアセットに引っ張られている印象があります。
次に「ChatGPT-4o」を使って作成した広告文案です。
まずは最初の指示。
で、”なんやかんや指示をして”、作成したものがこんな感じです。
「ChatGPT」は、”なんやかんや指示をして”に手間がかかるので、Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」の方が簡単で便利だと感じました。
ちなみに「ChatGPT」で広告文を作成するときの”なんやかんや指示をして”の部分は、ASUE様の下記ブログが参考になります。
また、「Yahoo!」と「ChatGPT」の両方とも、自動生成した広告文に弁護士業務広告においてNGな表現が含まれていたので、ここは注意が必要です。
ケース2:Yahoo!検索広告を配信していない新規案件
私(ジ・アミジャット)の「リスティング広告の運用代行サービス」の紹介ページ。
Yahoo!広告は掲載していませんが、Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」を使うと、こんな感じの広告文案が生成されます。
次に「ChatGPT-4o」を使って作成した広告文案です。
いきなり『このページは「Amazon出品代行サービス」に関連し~』と言われて、『おいおい、ウチはそんなサービスはやってないよ…。』となりました。
正直、「ChatGPT-4o」を使うよりも自分で考えた方が早いって感じです。
Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」は、手軽にそれっぽい広告文を作成してくれる
リンク先URLを登録するだけで、見出し15パターン、説明文4パターンを作成してくれるって、凄い機能だなぁと思いました。(小並感)
ただ、そのまま広告文と設定して検索広告を開始できるかというと、それは厳しいなぁという印象です。
【アユダンテ株式会社 釜周平】
検索広告は検索語句を意図した固めの表現、ディスプレイ広告ではクリック促進を意識した攻めた表現という印象です(含めたい文言の指定無しの場合)。
商材による部分はあるかもしれませんが、現時点ではアイデア出しのツールと捉えるのが良いと感じています。
【アナグラム株式会社 ヤン・フーゲンディック】
LINE広告で使ったことがあります。AIが生成した広告文をそのまま設定したことはまだないものの、訴求案を考えるときに参考用に活用しています。アウトプットの精度が高いという印象ですが、ブランドイメージなどの観点から表現に問題ないか、最終的に人間によるチェックは必須だと思いますね。
アユダンテの釜さん、アナグラムのヤンさんも『そのまま広告文として使うのは難しいが、訴求案を考えるときに参考、アイデア出しのツールとしては使える』という見解でした。
まとめ:私の「ひとこと茸」回答は『LP(広告のリンク先ページ)の内容チェックに使えます』
https://x.com/a2ijp/status/1813392122399314278
ちょっと玄人っぽさを狙った感のある回答ですが、面白い使い方だと考えています。
実際、新規案件の広告用LPやサービスページのURLで、Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」を実行してみると、『この訴求、サービスのウリじゃないのにな…』という見出し案が出てきたりします。
安さがウリの商材のLPを広告生成AIにかけたとき、『あれ、アセットに「安いよ訴求」が出てこない』
↓
媒体のツールが「安いよ訴求」に反応しないってことは、このLPと検索キーワード「〇〇〇 安い」と関連性は低いって判断されるのか…?みたいな。
Yahoo!広告の「広告文の生成AI機能」を使ったことが無い方は、1度試してみてください。