『広告メニューが複雑すぎて、どうターゲティングを設定したらいいのか分からない』と悩むことありませんか?
web広告も新しいメニューやターゲティング方法が次々と出てきて、どう活用したらいいか迷いますよね。
webマーケティングでは「3C分析」や「SWOT分析」を行い「ターゲティング」をしっかり行うことが大切です。ただ、新しい商材などやサービスなどの場合は、検討するための情報量が少なく「ターゲティング」を決めるまでに時間がかかってしまうこともあります。
そこで今回は、YDNを活用して最適なターゲティング方法を調べることができる配信方法を紹介します。
目次
webマーケティングにおける「ターゲティング」とは
webマーケティングは「誰に」「何を」「どう伝える」という「ターゲティング」が大切です。
消費者がモノを選ぶ時代です。web広告も消費者に合わせたメッセージを伝えることが重要です。
関連記事:マーケティングの基本「3C分析」と「SWOT分析」と「ペルソナ作成」について
本当に「ターゲティング」って重要なの?
「ターゲティング」は重要です。
しかし、コペルニクスのような「発想の転換」も大切です。漫画「君たちはどう生きるか」を読んだばかりなので、コペルニクスという言葉を使っています。
webマーケティングは「ターゲティング」の話が加速しすぎて、リスティング広告のアカウント構造「1広告グループ1キーワード」のように、セグメントを細かくすることが正義のような風潮もあったため、
『逆にポスティングチラシのように、低コストで幅広く配信した方が成果も出るのでは?』
と考えるようにもなりました。
実際に試してみないと分からないことだったので、法律事務所でweb広告をインハウス運用していたときに色々と考えて実際に試してみました。その施策内容と結果を紹介します。
YDNの「ブロード配信」でチラシのように広告を配信する
広告媒体はYDNを利用します。配信方法はYDNのキャンペーンで「ターゲティング配信」を選び、広告グループのターゲティング設定の全てを「設定なし(全員に配信する)」を選択します。ひと昔前に「その他配信」と呼ばれていたメニューと同じです。
YDNはデバイスごとの入札調整ができないため、広告グループごとに「デバイス」をPC、タブレットとスマートフォンで分けています。
広告の種類は「テキスト」「バナー」、「レスポンシブル」と可能な限り全て入稿します。
YDN「ブロード配信」の成果は?
法律事務所でインハウス運用を行っていたときに「交通事故」「相続問題」「労働問題」の3分野で試してみました。
YDNブロード配信では、クリック単価(CPC)@2~5円ほどで運用することが可能です。そのため、数万円の予算でも10,000クリックを集めることができます。
結果は、「交通事故」「相続問題」は全く成果が出ませんでした。しかし「労働問題」だけは、お問合せにつながる良い成果が出ました。
「交通事故」は、交通事故の被害に遭われていて困っている方でなければ、弁護士に相談しようと思いません。「相続問題」も同様に、実際に相続が発生していて親族の間で揉めていなければ、弁護士に相談することもありません。たとえ10,000クリックを集めても、ターゲットを絞っていなければ成果に繋がりません。実際は5万クリックまで集めてみたのですが、コンバージョンは0件でした。
ただ「労働問題」に関しては、10,000クリックの中から1~2件のコンバージョンが発生する結果でした。
働いている方は少なからず『またサービス残業だよ』や『これってパワハラじゃないの?』と、労働環境に不満を持っていることがあり、極端に言えば「働いている方の全員が労働問題のターゲット」となるため、YDNブロード配信で成果も出たのだと思います。
やはりwebマーケティングの基本は「ターゲティング」が重要です。しかし、ターゲットが広い案件ではYDNブロード配信で低CPCでクリック数を集める施策も有効なケースもあります。
YDNブロード配信の応用
YDNブロード配信をより有効に活用するための応用編です。多くのクリックを集めることができるので、上手く活用していきます。
掲載結果からターゲットを絞り込む
YDNは「レポート」の機能を使うと、広告が配信されたユーザーの「インタレストカテゴリー」を確認することができます。
ブロード配信の結果を元に「インタレストカテゴリー」を確認してみて、コンバージョンに繋がったユーザーはどの分野に興味があるのかを確認することが可能です。ブロード配信に、コンバージョンと関連性の高い「インタレストカテゴリー」を掛け合わせて設定することで、ターゲットを絞ることが可能となります。
ちなみに「労働問題」でコンバージョンに繋がっていたユーザーは、「スマートフォン」「ファイナンス」「ペット」のインタレストカテゴリーと関連性が高かったです。
リターゲティング配信を活用する
YDNブロード配信でサイト訪問したユーザーのうち、「商品説明ページ」や「価格表」「お問合せ」などの主要ページを閲覧したユーザーだけをリターゲティングリストに蓄積し、GDNやYDN、Facebook広告、Twitter広告でリターゲティング配信します。
図にするのこのようなロジックです。
本サイトのトップページに無作為(とは言え広告をクリックしているので、何かしら関心を持ったユーザーです)に集め、サイトの回遊を利用してセグメントして関心の高いユーザーだけにリマーケティング配信をする考え方です。
除外用のリターゲティングリストを作成する
「交通事故」や「相続問題」のように、コンバージョンに繋がらないユーザーを集めてしまうことで、「リターゲティングリストが汚れそう」と懸念されると思います。
そのため、YDNブロード配信を試すときは、後からこのブロード配信で集客したユーザーを除外できるように除外用のリターゲティングリストを用意することをおすすめします。
ブロード配信キャンペーンの入稿URLにキャンペーン名を判別するパラメータを振ります。リターゲティングリストを用意し「URL指定の条件」にキャンペーンを判定するパラメータを設定することで、ブロード配信からクリックしたユーザーだけのリターゲティングリストを作成することが可能です。
まとめ
商材の特性と予算規模を見て、面白そうだと思った方は、この手法を試してみてください。