リスティング広告の用語、略語

リスティング広告などのWebマーケティング業界では、横文字の用語や略語が飛び交います。

「どんな意味か、今さら聞けない…」という、よく使われる略語について、初心者向けに分かりやすく解説します。



こんにちは、アミジャットの田島です。

私がリスティング広告やアクセス解析など、Webマーケティングの仕事に携わった当初は、聞きなれない横文字や略語が飛び交い、意味を覚えるだけでも大変でした。

このブログでは、新卒の方や初めてWebマーケティングに関わる方に向けて、よく使う用語や略語を紹介します。

 

Web広告(リスティング広告)運用の基本的な仕組みや考え方について知りたい方は、別ブログ「リスティング広告とは?リスティング広告の仕組みをわかりやすく解説」をご覧ください。

 

アルファベットがズラッと並ぶ!?「略語」の覚え方

まず最初に頭を混乱させるものが、英語3~4語の「略語」です。

「略語」は似たようなものが多く、最初はその意味を覚えることも大変です。

「略語」を理解するコツは

『頭文字の原文を知ること』

です。

例えばプロレスラー蝶野正洋の必殺技「STF」は、「ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック」の略です。

「STF」の原文を読み解けば、この技は

”またいで(ステップオーバー)、足を極めて(トーホールド)、合わせて顔を締める(ウィズ・フェイスロック)技”

だと理解できますね。

リスティング広告、Webマーケティングの「略語」も、略される元の原文が何か(何の略語か)を把握するようにしましょう。



リスティング広告で使われる「略語」を紹介

リスティング広告やWebマーケティングの現場でよく使われる略語を紹介します。

SEM(Search Engine Marketing)

SEMは「Search Engine Marketing(サーチエンジンマーケティング)」の略で、検索エンジンを活用したマーケティングのことです。

本来は、リスティング広告(検索連動型広告)、SEO、Googleマイビジネスなど、検索結果画面に関する全てのマーケティング施策を指します。

しかし、人によっては「SEM=リスティング広告(検索連動型広告)」と認識して略語を使われるケースもあります。

他の略語も同様ですが、

  • 本来の略語の意味を把握するこ
  • 同僚やお客様などの周りの人が、本来の意味として略語を使っているか?

が大切です。

特に新規のお客様から

『来月に新商品をリリースするから、「SEM」の提案が欲しい』

と言われたら、リスティング広告(検索連動型広告)だけの話なのか、SEOも含めた話なのか確認することをおすすめします。

※似たケースで『「リスティング広告」の提案をして欲しい』も、この「リスティング広告」が検索連動型広告のみなのか、検索連動型広告+ディスプレイ広告のことなのか、確認する必要があります。

PPC(Pay Per Click)

PPCは「Pay Per Click(ペイパークリック)」の略で、クリックされるごとに広告費用が発生する”クリック課金型広告”のことを示します。

「PPC広告」という書き方をするケースもあります。

Google広告のリスティング広告(検索連動型広告やGDN)、Yahoo!広告も、広告がクリックされたときに費用が発生するメニューは「PPC広告」となります。

SEO(Search Engine Optimization)

SEOは「Search Engine Optimization(サーチエンジン・オプティマイゼーション)」の略で、検索エンジンの最適化という意味です。

具体的に説明すると、ホームページの内容をGoogleやYahoo!などの検索エンジンに理解されるように作り、検索ユーザーのニーズに合わせたページが表示されるようにすることです。

または、単純に

  • 検索結果画面から「自然検索」経由でホームページに来るユーザー数を増やす。
  • 検索結果画面での「自然検索」の表示順位を上げる。

ことを「SEO」という人もいます。

DSP(Demand-Side Platform)

DSPとは、Demand-Side Platform(デマンド・サイド・プラットフォーム)の略で、広告主が様々な広告枠の買い付けや広告配信をするためのプラットフォームです。

分かりやすく言うと、”様々なサイト(媒体)への広告出稿を簡単に管理できる仕組み”です。

DSPは、媒体側のプラットフォーム「SSP(Supply-Side Platform)」とセットになっているのケースがほとんどですが、まとめて「DSP広告」と称するケースが多いです。

DSP広告を提供している会社は様々あり、DSP広告毎に特徴も異なります。

GDN(Google Display Network)

GDNは「Google Display Network(Googleディスプレイネットワーク)」の略で、Googleと提携しているサイトやアプリ上に、ディスプレイ広告(バナー広告)を掲載することが可能です。

GDNの大きな特徴としては、

  • 配信量の多さ(インターネットユーザーの90%以上に広告配信できる)
  • ターゲティング精度が高い
  • 機械学習、自動入札機能が優れている

があります。

◆Google広告ヘルプ:Googleディスプレイネットワークについて

GDNの関連ブログ
GDNの運用について詳しく知りたい方は、別ブログ「GDNでリマーケティング配信を使わずに成果を出した事例」をご覧ください。

YDN(Yahoo! Display Ad Network)

YDNは「Yahoo! Display Ad Network(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」の略で、Yahoo!JapanやYahoo!ニュースなど、Yahoo!と提携しているサイトにディスプレイ広告(バナー広告)を掲載することが可能です。

ただ、2020年7月よりサービス名称が変ったため、今後は下に記載している略語「YDA」を使うことが多くなる見込みです。

※今までの風習で「YDN」を使う人も多そうなので、しばらくは「YDN」と「YDA」が混在するのではないかと予想しています。

YDA(Yahoo!ads Displayads Auction)

YDAは「Yahoo!ads Displayads Auction(Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」の略で、YDNがリニューアルされたサービスの新しい名称です。

YDAの特徴(旧YDNとの違い)は

  • 課題や目的に応じた柔軟な広告出稿が可能
  • 広告管理ツールの使いやすくなり、入稿・運用がシンプルにできる
  • 目的に合わせた最適なアルゴリズムで広告効果が最大化される

があります。

◆Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)とは

YDAの関連ブログ
YDA(YDN)の運用について詳しく知りたい方は、別ブログ「ターゲティングしないというターゲティング手法」をご覧ください。



リスティング広告の資料やレポートでたまに見かける略語「YSS」「YSA」「AWS」「GKT」

これらは"通称"のような感じで使われることがある略語です。

見慣れない人には『何のこと?』と悩ませるケースも…。

YSS

Yahoo!検索広告を示す略語です。

昔は「Yahoo!スポンサードサーチ」という名称でしたので、「YSS」と略すことが多く、今でもまれに「YSS」を使う人もいます。

なので、たまに「YSS」という文字を見かけると、懐かしなぁと感じます、はい。

YSA

これもYahoo!検索広告を示す略語です。

「Yahoo!スポンサードサーチ」の名称が「Yahoo!広告-検索広告」に変わったため、Yahoo! Search Adsを略して「YSA」と略す人もいます。

AWS

一般的には「AWS=アマゾン ウェブ サービス」なのですが、Web広告の場合、Googleの検索広告を示す略語として使われることがあります。

Google広告は昔、「Googleアドワーズ」という名称だったため、”アドワーズ”を「AWS」と略すことがありました。

その名残で、今でも「Google検索広告=AWS」と略す人もいます。

GKT

Google検索広告のことを「Googleキーワードターゲティング=GKT」と略す人がたまにいます。

2021年になってから「GKT」という略語を使う人が増えているようで、このページにも『GKTとは』といった検索キーワードから流入が増えています。

個人的には「Googleキーワードターゲティング」は正式名称ではないので、「GKT」も使わない方がいいと感じます。卵かけご飯と間違える人もいそうですしね。

IMP(Impression)

IMPとは「Impression(インプレッション)」の略で、広告の表示回数です。

検索連動型広告やディスプレイ広告(バナー広告)が、どれだけユーザーに表示されたか、広告の配信ボリュームを把握するための重要な指標です。

「新作映画の告知」などの認知拡大を目的とした案件では、

  • どれだけ広告が表示されたか(IMP)
  • どれだけ広告がクリックされて紹介ページを見られたか(CT)

の2つの指標を重視するケースもあります。

読み方は『インプレッション』または『インプ』と略すことが多く、また略語も小文字で「imp」と書くケースもあります。

CT(Click Through)

CTとは「Click Through(クリックスルー)」の略で、広告がクリックされた回数のことです。

「CT」ではなく「CTs」と略すケースもあります。

個人的に、CTを『シーティー』と読む人には、出会ったことはないです。

『先月はインプ(imp)は増えたけど、シーティー(CT)は横ばいだったな』

とか、あまり聞かないですね。(広告代理店によっては『シーティー』と読むところもあるかもしれませんが…)

CTと書いてあっても『クリック』と読むケースが多いです。

CPC(Cost Per Click)

CPCは「Cost Per Click(コストパークリック)」の略で、広告1クリックあたりに発生した広告費のことです。(「クリック単価」とも称します。)

それぞれの英単語の意味は

  • Cost = 広告費用
  • Per = あたり
  • Click = クリック

ですので、CPC=「1クリックあたりの広告費用」と覚えましょう。

CPCを求める計算式は「Cost(広告費用)÷ Click(クリック)」です。

「PPC広告」(クリック課金型広告)は、広告がクリックされると広告費用が発生するため、どれだけ効率よくクリック数を集められたかを確認する指標となります。

読み方はそのまま『シーピーシー』です。

『コピッコ』と読むケースはほとんどありませんのでご注意ください。

CTR(Click Through Rate)

CTRは「Click Through Rate(クリックスルーレート)」の略で、表示された広告がクリックされた割合です。(「クリック率」とも称します。)

読み方は『シーティーアール』です。

それぞれの英単語の意味は

  • Click Through = クリックされた※「スルー」は”通り抜けた”の意味
  • Rate = 率

ですので、CTR=「クリックされた率」と覚えましょう。

CTRを求める計算式は「Click(クリック数)÷ IMP(表示回数)」です。※単位は%

お客様との打ち合わせで『シーティーアール』と言った方が分かりやすいか、『クリック率』と言った方が分かりやすいかは、ケースバイケースです。

提出レポート上の指標には「CTR」と書かれていて、会話では『今月のクリック率は~』と説明すると、お客様が『???』となる場合もあります。

お客様のWebマーケティングの理解度に合わせて、事前に『CTRとはクリック率のことで』と前置きしてから説明すると良いです。

ただ、何か月も打合せの度にこの説明すると、『もう分かってるよ!』となりますのでご注意を。

なお、プロレスラー後藤洋央紀選手の必殺技「GTR」は、「GoTo Revolution」の略だという説がありますが、本人曰く

『特になんの略でもないです』

とのこと。

CTRに関するブログ
CTRについて詳しく知りたい方は、別ブログ「検索ユーザーがクリックする広告文とは?」をご覧ください。

CV(Conversion)

CVは「Conversion(コンバージョン)」の略で、リスティング広告などのWebマーケティングの「成果」を示します。

通販サイトであれば「購入数」、電話予約サイトであれば「電話件数」など、Webマーケティングの目的によって、CVの内容も異なります。

読み方は『シーブイ』です。

「CTR」と同様に、お客様に口頭で説明する際は、『シーブイ数』と『コンバージョン数』のどちらで説明した方が分かりやすいか、注意して使いましょう。

ちなみに、Webマーケティング業界の一部では

A氏『昨日、合コンしたんだよね』

B氏『へ~。その後「CV」したの?』

という会話が行わることも。

また、新作アニメやゲームの宣伝で「CV:花澤香菜」の”CV”の文字を見て、

『今月のCV数は大丈夫かな…』

と気分が重くなる場合は、かなり疲れているのでゆっくり休んでください。

※この「CV」は「Character Voice(キャラクターボイス)」の略で、そのキャラクターの声優さんを紹介するときに使われます。

CVR(Conversion Rate)

CVRは「onversion Rate(コンバージョンレート)」の略で、リスティング広告の場合、広告がクリックされた回数に対して、どれだけのコンバージョンが発生したかの割合を示します。(「コンバージョン率」とも称します。)

読み方は『シーブイアール』です。

それぞれの英単語の意味は、そのまま

  • Conversion = コンバージョン
  • Rate = 率

ですので、そのままCVR=「コンバージョン率」と覚えましょう。

CVRを求める計算式は「CV(コンバージョン数)÷ Click(クリック数)」です。※単位は%

疲れているときにレポート作成すると、CVRの計算式を逆にしてしまい「CVR=2000%」なんて数値を作ってしまうことも。

そんなときは、ゆっくり休んでください。

CPA(Cost Per Acquisition)

CPAは「Cost Per Acquisition(コストパーアクウィジション)」の略で、1件のコンバージョン獲得(Acquisition)にかかった広告費用のことです。(「コンバージョン単価」とも称します)

それぞれの英単語の意味は

  • Cost = 広告費用
  • Per = あたり
  • Acquisition = 獲得

ですので、CPA=「1コンバージョン獲得あたりの広告費用」と覚えましょう。

なお、Aの部分は「Action(アクション)」の略と教えるケースもあります。

私は”アクウィジション”の発音が難しいので、「Action(アクション)」で説明することが多いです。

CPAを求める計算式は「Cost(広告費用)÷ CV(コンバージョン数)」です。※単位は円

ただ、もう1つの計算式「CPC(クリック単価)÷ CVR(コンバージョン率)」も覚えておくと便利です。

特にリスティング広告運用で「自動入札」を活用する際に、この計算式を覚えておくと役立ちます。

CPAの読み方はそのまま『シーピーエー』です。

『コパァ』と読むことはほとんどありませんのでご注意ください。



CPO(Cost Per Order)

CPOは「Cost Per Order(コストパーオーダー)」の略で、1件のオーダー(「注文」や「成約」)にかかった広告費用のことです。

CPOを求める計算式は「Cost(広告費用)÷ Order(成約数)」です。※単位は円

例えば「リフォームの資料請求」案件の場合、CV(コンバージョン)として計測するのは「資料請求」となるため、CPAは「広告費÷資料請求数」となります。

ただ、リフォーム会社様としては、資料請求したユーザーがその後「成約」することで、初めて売上が発生します。

そのため、広告がどれだけ「成約」に繋がったかを測る指標として、CPOも把握する必要があります。

なお、「資料請求(リード獲得数)」から「成約」に繋がった割合を、「成約率」や「引き上げ率」と言ったりします。

リスティング広告運用などのWebマーケティングでは、CPAだけを追うのではなく、お客様から成約率などをご共有いただきCPOも把握できると、提案できる施策の幅も広がります。

ROAS(Return On Advertising Spend)

ROASとは「Return On Advertising Spend(リターン・オン・アドバタイジング・スペンド)」の略で、広告の費用対効果を表す指標です。

ROASの計算式は「広告から発生した売上 ÷ 広告費 ×100」(単位は%)です。

「ロアス」と読むことが多いです。

ROI(Return On Investment)

ROIとは「Return On Investment(リターン・オン・インベストメント)」の略で、直訳すると「投資利益率」です。

投資=広告費として考えると、広告費に対する利益率を表す指標です。

ROIの計算式は「利益 ÷ 投資額(広告費) ×100」(単位は%)です。

「ロイ」または「アールオーアイ」のどちらでも読むケースがあります。

※アンケートを取ってみたら「アールオーアイ」と読む人が多かったです。

よくROASとROIを混乱してしまうことがあります。

オススメの覚え方は、ROASは4文字なので”うりあげ”の指標、ROIは3文字なので”りえき”の指標、と文字数で覚えてしまうことです。

CPM(Cost Per Mille)

CPMは「Cost Per Mille(コストパーミル)」の略で、広告が1,000回表示する際にかかった広告費用のことです。(「インプレッション単価」とも称します)

CPMを求める計算式は「Cost(広告費用)÷ IMP(表示回数)× 1,000」です。

CPM(インプレッション単価)は、CPC(クリック単価)と比較されることが多い指標ですので、しっかりと違いを覚えておきましょう。

検索連動型広告は、広告がクリックされると費用が発生する「CPC」方式ですが、DSP広告などは広告が表示された際に費用が発生する「CPM」方式のケースが多いです。

GDNでも「CPM(インプレッション単価制)」で広告配信を行うことも可能です。

eCPM(effective Cost Per Mille)

eCPMは「effective Cost Per Mille(エフェクティブ・コストパーミル)」の略で、「CPC広告」などインプレッション課金ではないものを、インプレッション課金として計算しなおすことです。

簡単に説明すると、広告費用の発生タイミングがことなる「CPC広告」や「CPM広告」などを、”広告が1,000回表示された際の発生した広告費”に合わせて比較しようよ、という考え方です。

細かな説明すると、CPC広告はオークション時にeCPMに置き換えて計算されます。

「CPC × CTR × 1,000 = eCPM = 入札価格 × 広告の品質」みたいな。

Settling the (Quality) Score

Yahoo!広告ヘルプ:広告配信の仕組み

KW(Keyword)

KWは「Keyword(キーワード)」の略で、リスティング広告(特に検索連動型広告)に設定される登録キーワードのことです。

「登録KW数」、「KW選定」、「除外KW」のように略して記載するケースが多いです。(KWと書いてあっても、読み方は「キーワード」と言うことが多いです)

ついつい、お客様に提出するレポートでも「KW」と記載しがちですが、お客様にとっては

  • そもそもKWって何の略?マシーン軍団の「将軍ワカマツ」のこと?
  • KWって「登録キーワード」のこと?それとも「検索されたキーワード(検索語句)」のこと?

と混乱させてしまうので注意しましょう。

TD(Title & Description)

TDは「itle & Description(タイトル & ディスクリプション)」の略で、リスティング広告では「広告文」のことを指します。

読み方は「ティーディー」と発音することが多く、

『新しいティーディーを入稿しなきゃ』

といった感じで使います。

お客様へ提出するレポートで「TD」を使うのは避けましょう。

SEOに携わっている人にとっての「TD」はホームページのtitleとmeta name="description"のことを指しますし、Web制作に携わってる人にとっての「TD」はTable Dataタグのことを指しますので、注意が必要です。

また、天山広吉選手が使う「TTD」という技は「テンザン・ツームストーン・ドライバー」の略です。

FQ(Frequency)

FQは「Frequency(フリークエンシー)」の略で、リスティング広告の場合は「1ユーザー(1ブラウザ)に対して広告が表示された回数」を表します。

『FQキャップは1日5回で設定して』と指示が出たら、「広告の表示回数制限を1日5回までに設定する」という意味となります。

ちなみに、Webマーケティング業界の一部では

A氏『先週、合コンしたんだよね』

B氏『へ~。その後「CV」したの?』

A氏『昨日「CV」したんだよ』

B氏『「CV」するまでの「FQ」は何回だった?』

という会話が行わることも。



RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)

RLSAは「Remarketing Lists for Search Ads(リマーケティングリスト・フォー・サーチアド)」の略で、ホームページに来たことがあるユーザー(リターゲティングデータ)を活用して検索連動型広告を設定する施策のことです。

RRSAのことをそのまま「アールエルエスエー」と言う人と、「リマケ検索」と言う人(私)もいます。

◆Google広告ヘルプ:検索広告向けリマーケティングリストの概要

◆Yahoo!広告ヘルプ:サイトを訪問したことがあるユーザーに検索広告の広告を表示する

DSA(Dynamic Search Ads)

DSAは「Dynamic Search Ads(ダイナミック・サーチアド)」の略で、「動的検索広告」と呼ばれる仕組みの検索連動型広告です。

DSAのことをそのまま「ディーエスエー」と言う人と、「動的検索」と言う人(私)もいます。

◆Google広告ヘルプ:動的検索広告について

なお、Yahoo!広告の場合、動的検索連動型広告の正式名称が「Dynamic Ads for Search」のため、「DAS」と略します。

◆Yahoo!広告ヘルプ:動的検索連動型広告のメリットと仕組み

ほんとややこしいですよね…。

なので私は「DSA(DAS)」のことを「動的検索」と言うようにしています。

PLA(Product Listing Ads)

PLAは「Product Listing Ads(プロダクト・リスティングアド)」の略で、現在では「スマートショッピングキャンペーン」と呼ばれるGoogle広告の1つです。

今でもスマートショッピングキャンペーンのを、昔の癖で「PLA(ピーエルエー)」と称する人(私)が多いです。

2020年現在「SSC(エスエスシー)」と略す人に出会ったことは無いですね…。

赤枠で囲んだ部分がスマートショッピングキャンペーンです。

スマートショッピングキャンペーン

◆Google広告ヘルプ:スマート ショッピングキャンペーンについて

SDC(Smart Display Campaign)

SDCとは「Smart Display Campaign(スマートディスプレイキャンペーン)」の略で、Google広告のディスプレイネットワークの配信メニューの1つです。

「SDC」を実施するためにはコンバージョン数など条件がありますが、ターゲティングや入札、広告が自動化されるといった特徴があります。

◆Google広告ヘルプ:スマート ディスプレイキャンペーンについて

eCPC

eCPCとは「拡張クリック単価」のことで、読み方は「イーシーピーシー」です。

コンバージョン数が増えるよう、入札額(クリック単価)が調整される仕組みで、コンバージョンに繋がる可能性が高い場合は入札単価が引き上げられ、可能性が低い場合は入札単価が引き下げられます。

「手動入札を補助する自動入札」といったイメージです。

◆Google広告ヘルプ:拡張クリック単価(ECPC)

◆Yahoo!広告ヘルプ:自動入札タイプ「拡張クリック単価」について

tCPA

tCPAとは、自動入札の種類の1つ「目標コンバージョン単価制」の略称です。

指定した目標コンバージョン単価に合わせて、コンバージョンを獲得できるように入札が自動調整される仕組みです。

◆Google広告ヘルプ:「目標コンバージョン単価制」入札戦略について

◆Yahoo!広告ヘルプ:自動入札タイプ「コンバージョン単価の目標値」

tROAS

tROASとは、自動入札の種類の1つ「目標広告費用対効果」の略称です。

指定した「目標ROAS(広告費用対効果)」に合わせて、コンバージョン時に発生した”値(売上)”が最適化するように、入札が自動調整される仕組みです。

◆Google広告ヘルプ:「目標広告費用対効果」入札戦略について

◆Yahoo!広告ヘルプ:自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」

Max CV

Max CVとは、自動入札の種類の1つ「コンバージョン数の最大化」の略称です。

コンバージョン数の最大化は、広告キャンペーンに設定した予算を使いつつ、コンバージョンを獲得できるように入札が調整されます。

◆Google広告ヘルプ:「コンバージョン数の最大化」による入札について

◆Yahoo!広告ヘルプ:自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」

普段の会話でこの略称を使うことは少ないですが、媒体資料では「Max CV」と記載されていることもあります。



LP(Landing Page)

LPとは「Landing Page(ランディングページ)」の略で、リスティング広告であれば「広告をクリックした後に誘導するページ(広告に設定するリンク先ページ)」のことです。

ホームページのアクセス解析でのLP(ランディングページ)は、「ホームページに訪問したときに最初に訪れたページ(入口となったページ)」といった意味になります。

私はアクセス解析に携わってる人とリスティング広告の打合せをするときは、『広告に設定しているLP』と言うように気を付けています。

LPO(Landing Page Optimization)

LPOは「Landing Page Optimization(ランディングページオプティマイゼーション)」の略で、リスティング広告であれば「広告に設定しているリンク先(広告用LP)を改善して、コンバージョン率を改善する」ことです。

どんなにリスティング広告でユーザーを集めても、リンク先(広告用LP)の内容が分かりにくかったり使いにくかったりすると、コンバージョンに繋がりにくいので、ユーザーのニーズに合わせてリンク先(広告用LP)を改善する必要があります。

EFO(Entry Form Optimization)

EFOは「Entry Form Optimization(エントリーフォームオプティマイゼーション)」の略で、お問い合わせフォームの使いやすさを向上させてコンバージョン率を改善することです。

SWOT(Strength-Weakness-Opportunity-Threat)

SWOTとは「Strength(強み)-Weakness(弱み)-Opportunity(機会)-Threat(脅威)」の頭文字を取った略語です。

マーケティング戦略を考えるときに「SWOT分析」というフレームワークを行うことで、どんな施策を行えばよいか戦略を立てやすくなります。

SWOT分析のブログ
SWOT分析について詳しく知りたい方は、別ブログ「マーケティングの基本「3C分析」と「SWOT分析」と「ペルソナ作成」について」をご覧ください。

AIDMA(Attention-Interest-Desire-Memory-Action)

AIDMAとは「Attention(注意)-Interest(関心)-Desire(欲求)-Memory(記憶)-Action(行動)」の頭文字を取った略語で、ユーザーが商品やサービスを購入するまでの行動プロセスの1つです。

AIDMAは「アイドマ」と読みます。

AISAS(Attention-Interest-Search-Action-Share)

AISASとは「Attention(注意)-Interest(関心)-Search(検索)-Action(行動)-Share(共有)」の頭文字を取った略語で、ユーザーが商品やサービスを購入するまでの行動プロセスの1つです。

AISASは「アイサス」と読みます。

AIDMAとの違いは、インターネットの普及により「Search(検索)」と「Share(共有)」が含まれるようになったことです。

SIPS(Sympathize-Identify-Participate-Share)

SIPSとは「Sympathize(共感)-Identify(確認)-Participate(参加)-Share(共有)」の頭文字を取った略語で、ソーシャルメディア(SNS)を活用するユーザーの行動プロレスの1つです。

SIPSは「シップス」と読みます。

KGI(Key Goal Indicator)

KGIとは「Key Goal Indicator(キー・ゴール・インジケーター)」の略で、難しい言葉で書くと「重要目標達成指標」と称します。

簡単に説明すると「売上」や「利益」といった、企業が経営を行う上での最終的なゴールのことです。

ダイエットで例えるなら『2ヵ月で5kg痩せる』といった最終目標(ゴール)です。

KPI(Key Performance Indicator)

KPIとは「Key Performance Indicator(キー・パフォーマンス・インジケーター)」の略で、難しい言葉で書くと「重要業績評価指標」と称します。

簡単に説明すると「売上」や「利益」といった目標を達成するために必要な、中間目標の指標です。

もっと簡単にダイエットで例えるなら『2ヵ月で5kg痩せる』といった最終目標に対して、何をどうすれば5kg痩せられるかというステップに対して目標を設定することです。

  • 毎日30分ランニングする
  • ご飯は大盛を注文しない
  • 夜は炭水化物を食べない

など、2ヵ月で5kg痩せるという目標に対して、具体的に何を実行すれば目標達成できるか設定するのが「KPI」です。

KBF(Key Buying Factor)

KBFは「Key Buying Factor(キー・バイング・ファクター)」の略で、難しい言葉で書くと「購買決定要因」と称します。

簡単に説明すると、消費者がモノやサービスを選ぶとき、何を重要しして決めるかの要素です。

ダイエットで例えるなら、痩せるためにスポーツジムに通うことを考えたユーザーが、何を重視してスポーツジムを選ぶかです。

  • 月額費用が安いか?
  • 家から近いか?
  • 設備は充実しているか?
  • インストラクターはイケメンor美人か?

などなど。

KBFをピックアップした後に、自社サービスが他社よりも優れていたり差別化できるポイントを見定め、マーケティング戦略を立てていきます。

LTV(Life Time Value)

LTVは「Life Time Value(ライフ・タイム・バリュー)」の略で、難しい言葉で書くと「顧客生涯価値」と称します。

1人のお客様が生涯で商品購入やサービス利用に使用していただく金額のことです。

例えば、新日本プロレスの動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の場合、利用料は月額999円(税込み)です。

「新日本プロレスワールド」の平均継続期間(解約するまでの期間)が、仮に12ヵ月だとすれば、LTVは

・999円×12ヵ月=11,988円

となります。

Webマーケティングでの許容CPAも、LTVから逆算して考えていきます。

CRM(Customer Relationship Management)

CRMとは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」の略で、お客様との良好な関係を築くことで、顧客満足度や企業利益を上げていくマーケティング手法です。



PDCA(Plan-Do-Check-Action)

PDCAは「Plan(プラン)-Do(ドゥ)-Check(チェック)-Action(アクション)」の頭文字を合わせた略語です。

ダイエットで例えるなら

・Plan(プラン)⇒計画を立てる(例)『3kg痩せるために、毎日5キロ走ろう!』

・Do(ドゥ)⇒実行する(例)『毎朝6時に起きて5キロ走ってみる』

・Check(チェック)⇒評価する(例)『毎朝走るって続かなかった…』

・Action(アクション)⇒評価する(例)『毎朝は続かないから、3日に1回にしてみて、その代わり走る距離を伸ばそう』

という感じに、目標が達成できるように、計画を見直して改善していく行動です。

PDCAサイクルなんて言い方もします。

「Plan(計画を立てる)⇒Delay(遅延する)⇒Cancel(中止する)⇒Apologize(謝罪する)」

にならないよう気を付けましょう。

OODA(Observe-Orient-Decide-Act)

OODAは「Observe(オブザーブ)-Orient(オリエント)-Decide(ディサイド)-Act(アクト)」」の頭文字を合わせた略語です。

「ウーダ」と読みます。

PDCAとOODAを比較されることがりますが、そのそもの目的が違い、

・PDCA⇒業務効率を上げる

・OODA⇒方向性を迅速に決める

に活用するフレームワークです。

ダイエットで例えるなら

・Observe(オブザーブ)⇒観察する(例)『今の生活で「太る」原因は何だろう?』

・Orient(オリエント)⇒判断する(例)『昼食で「大盛無料」を見ると必ず大盛にしていることが原因だ!』

・Decide(ディサイド)⇒決定する(例)『昼食で「大盛」は注文しない!』

・Act(アクト)⇒実行する(例)『今日から実施するぞ!』

という感じに、方向性を素早く決めるフレームワークです。

SERP(Search Engine Result Page)

SERPとは「Search Engine Result Page」の略で、検索エンジンで検索した結果画面のことです。

「サープ」または、複数形でsを付けて「サープス」と称します。

実は私、「サープ」や「サープス」って言葉を知ったのは、フリーランスになってからです。

初めてこの言葉を聞いたとき、

『何が「サープス」や!普通に「検索結果画面」でいいじゃん!』

と思いました。

私はあまり「サープス」って言葉を使わないようにしています。

GTM(Google Tag Manager)

GTMは「Google Tag Manager(グーグルタグマネージャー)の略で、Googleが提供する無料のタグ管理ツールです。

「ジーティーエム」と称することが多いです。

MTG

MTGは「ミーティング」を略した言葉です。

『来週、月曜17時からMTG』

と書いたりします。

「MTG」と「GTM」を見間違えるようになると、それは疲れのサインですのでゆっくり休みましょう。

FYI

FYIは「For Your Information」を略で、『ご参考までに』といった意味です。

たまにメールの最後に「FYI」と書かれて、ブログ記事などを紹介されることもあります。

ASAP

ASAPは「As Soon As Possible」の略で、『なるべく早く』といった意味です。

広告代理店に勤めていたころ、依頼メールに

”ASAPで広告配信をお願いします”

と書かれていて、

『ASAPってどの機能のこと?そんなのあったけ?』

ASAPを調べる

『「なるはや」って書けばいいじゃん!』

と、時間を返せと思ったことは、今でもステキな思いでです。



余談:『~の略だと予想されます』略語復元ジェネレータのご紹介

「略語復元ジェネレーター」とは、略語を入力すると元の言葉を予測して復元してくれるツールです。

今後、分からない略語が出てきたら、このツールで調べてみるのも良いかもしれませんね。

略語復元ジェネレータの例「ISO」

略語復元ジェネレータ-ISO

略語復元ジェネレータの例「GDN」

略語復元ジェネレータ-GDN

略語復元ジェネレータの例「たじまゆうや」

略語復元ジェネレータ-たじまゆうや

※トラブルに関する一切の責任は負いません。



まとめ

リスティング広告やWebマーケティングで良く使われる略語についてご紹介しました。

分からない略語が出てきたら、まずは先輩に質問したり、公式サイトで確認し、略語の意味を理解するようにしましょう。

また、慣れてくるとお客様に対して略語を使うケースも増えてきます。お客様の表情を見ながら、『話した略語の意味が伝わっているか』を確認し、場合によっては略語以外の言葉で分かりやすく説明できるようにしましょう。

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