『まぁ好きで始めた仕事ですからね』
そう笑いながらパソコンを操作しているのは、東京都在住の田島佑哉さん。
彼は検索サイトに広告を表示する「リスティング広告」の運用をされているフリーランスです。
そんな田島さんに、リスティング広告運用のコツとは?というテーマで突撃インタビューをしてきました。
「リスティング広告って難しそう!」と思っている方も、「リスティング広告の仕事で独立したい!」と思っている方も、必見の内容ですよ!
※聞き手=たじま ゆうや
リスティング広告のコツとは?
たじま:田島さん、本日はお時間をいただきありがとうございます!いきなりですが、リスティング広告運用のコツについて教えてもらえないでしょうか…!?
田島:ホントにいきなりですね…。コツといっても色々あるのですが、あまりテクニカルなことだけに走らず、基本をしっかり行うのが大切だと考えています。
たじま:素人でも「何事も基本が大事」なのは知っているので、もう少し具体的に教えていただけないでしょうか!?
田島:分かりやすくプロレスで例えるなら、ヤングライオン(新人)はまず「基礎体力」「受け身」「ロープワーク」を身につけます。そして覚える技も「チョップ」「ボディスラム」「逆エビ固め」といった基本的な技ばかりです。
「シューティングスタープレス」や「ブエロ・デ・アギラ」のような派手な技は使いません。
基本的な技だけで試合を行うことで、技の組み立てやタイミング、感情表現によって、観客を沸かせるコツを掴んでいきます。
たじま:ありがとうございます。できればリスティング広告で例えていただけないでしょうか!?
田島:リスティング広告の運用で例えるのなら、毎日決まった時間帯に広告管理画面をチェックすることでしょうか。これなら難しい知識もいらず、誰でもできると思います。私は毎朝7時~10時に管理画面へログインしています。
なぜ毎朝、広告管理画面にログインするのか?
たじま:朝7時ですか!?寝起きでいきなりパソコンを開くのって大変じゃないですか?
田島:フリーランスになってから自宅で仕事をしているので、ベッドから起きたらすぐにパソコンを開けますし、そこまで大変ではないですよ。
もう慣れてしまったので「毎朝歯を磨く」と同じ感覚ですね。
まぁ、好きで始めた仕事ですし、私もおじさんと呼ばれる年齢になり、朝早くに目が覚めてしまうというのが本音ですが(笑)。
たじま:なるほど。そもそもの質問なのですが、どうして朝なのでしょうか?朝である必要性がわからないのですが…
朝の時間は仕事に集中できますね
田島:人によって「朝型タイプ」「夜型タイプ」がありますので、無理に早起きする必要はないと思います。ただ、早朝の方がメールやチャットが来ないので、仕事の時間に集中することができますね。
たじま:たしかに!私も10時にメールを開くと、急いで対応しなければいけない依頼が届いていて、やりたかった仕事に取り掛かるのが午後からになってしまうこともあります…。
田島:「早起きは三文の徳」と言いますが、チャットや電話が来ない朝の時間帯は集中力も高くなりますね。
前日の設定変更のリカバリーができる
田島:あと、もう1つメリットだと感じているのは、前日に設定を変更していた場合、その影響の確認やリカバリーをしやすいことです。
たじま:どうゆうことでしょうか?
田島:ユーザーがインターネットを利用する時間帯は、午前7時から増えていきます。リスティング広告の配信量も、インターネットを利用する時間に合わせて増えていきます。
田島:Web広告代理店に勤めていた頃は、前日にリスティング広告の設定変更を行い、午前11時以降に管理画面にログインすると『あー、昨日の設定変更の影響で、今日の広告費をもう使い切ってしまった…』と天を仰ぐこともありました。
現在は朝の時間帯に管理画面を確認することで、前日の設定変更の影響確認とリカバリーを効果的に行えるようにしています。
たじま:それなら夜型の生活にして、午前1~2時にチェックしたらいいんじゃないですか?
田島:この年齢になると、深夜まで起きているのは大変ですね…。
また、眠い状態で管理画面を操作すると、設定ミスをするリスクが高まりますので、目が覚めてから管理画面にログインするようにしています。
早起きが運用のコツ?毎朝チェックしているポイントは?
たじま:先ほどから朝のチェックについてお話しされていますが、具体的には何をチェックされているのですか?
田島:まず、大きく分類すると「当月」「過去14日」「前日」「当日」の指標をチェックしています。コンバージョン数や配信した広告費などですね。これはレポートを自動化して集計できる部分もあります
時間帯別レポートを眺める
田島:管理画面にログインして確認していることの1つは、「前日の時間帯別レポート」です。
広告がどれぐらい配信されたかを確認する指標に「インプレッションシェア」というものがあるのですが、前日の数値が正しく表示されないこともあります。
そこで「時間帯別レポート」を確認すると、前日の広告の配信状況を掴むことができます。
検索語句(検索クエリー)と配信先のレポートを眺める
田島:前日の検索語句(検索クエリー)レポートと配信先レポートも眺めます。
毎朝、必ず前日の検索語句を
・Imp順
・クリック順
・コスト順
・CV発生
で並び替えて眺めるだけで、改善効率は上がる。
月次や週次での全体チェックは必須だけど、ミクロでも見た方が気づきはあるよ。
チェック時間も10~20分程度だし(施策は別)※個人の感想です。効果には個人差があります。
— アミジャット🍊🦅田島佑哉 (@amijat_work) September 8, 2020
「表示回数」「クリック数」「コンバージョン数」の項目をクリックして、多い順にチェックしています。
検索語句(検索クエリー)のチェックは週1回程度でも十分だとは思うのですが、毎日チェックしていると『あ、こんな検索語句でコンバージョンが発生するんだ』といった気づきがありますね。
最後に
たじま:リスティング広告運用のコツは色々とあるようですが、まずは日々の進捗管理とチェックを大切に行うこと…ということで、このインタビューが少しでも役に立てば幸いです(田島さん、本当にありがとうございました!)。
私も明日から早起き生活を始めようかなぁ、と目覚ましタイマーを5時にセットしました。1時間おきのスヌーズ設定もしましたが…。
以上、たじまがお届けしました!