悪徳ウェブ広告代理店

Web広告運用の「失敗あるあるネタ」をツイートした「#100日以内に死ぬ広告運用者」のネタ解説シリーズ。

今回は4日目のネタ『お客様に内緒で、“本来のWeb広告の成果(目的)”に繋がらない施策を実施している』について解説します。

これは「ミス」や「失敗」ではなく、”悪徳広告代理店の姑息な手口”ですね…。ダメ、絶対!

「#100日以内に死ぬ広告運用者」は、48日目までは「DAN爵さん(@NYUSQUARE)」というフリーランスが考えたネタ、49日目以降は私「アミジャット田島佑哉」が考えたネタです。

 

Web広告(リスティング広告)運用の基本的な仕組みや考え方について知りたい方は、別ブログ「リスティング広告とは?リスティング広告の仕組みをわかりやすく解説」をご覧ください。
リスティング広告とは

 



【4日目の間違いネタ】検索広告の掲載順位の偽装工作?


指摘ポイントは

『お客様に内緒で、“本来のWeb広告の成果(目的)”に繋がらない施策を実施している』

です。

このツイートのように、お客様から

『ウチの広告を1位に表示して欲しい』

と依頼されるケースもありますよね。

本来はお客様のご要望をくみ取りながら、Web広告の仕組みを説明したうえで、限られた予算の中で

『では、このような設定で試してみましょうか?』

と提案することもWeb広告運用者の仕事です。

今回のケースは、お客様と議論する手間をかけたくないために

『お客様の会社付近だけに配信する広告キャンペーンを用意して、掲載順位を上げる設定にしよう』

という場当たり的な施策を取ってしまったケースです。

問題点を2つに分けると、

1:お客様と向き合っていない
⇒『こんな予算でできるわけないじゃん。』の理由を説明してあげるべき。

2:広告アカウントの閲覧権限を渡していない代理店
⇒『ノウハウが流出するので広告アカウントは開示できない』を理由にして、お客様に内緒で変な施策を実施している。

です。

問題点1:お客様と向き合えないWeb広告運用者(Web広告代理店)

私の場合はフリーランスとして活動しており、Web広告の運用案件数も絞っています。

その分、1社ごとのお客様と長くお付き合いしていくことを考えて

『お客様とWeb広告の運用方針をじっくり議論する』

を行っています。

今回の場合なら

・『検索広告の目的は「利益を出すこと」で、「1位表示」ではないですよ』の認識合わせ

・『ユーザーの環境によって広告の掲載順位も変わりますよ』の説明

・もしかしたら「1位表示」の施策が有効かもしれないので、ご予算の中で実施できる施策案の提示

を行いますね。

これがGoogle 検索広告と仮定して、具体的には

 

ステップ1:まず、予算が限られているのであれば、「対象の検索語句(キーワード)」と「配信地域」を見直す

ステップ2:Google 広告の「テストと下書き」の機能を使って、配信の50%を「1位表示狙い」の設定にする

ステップ3:「通常の運用」と「1位表示の運用」の配信結果を元に、今後どうゆう方針で運用していくかを話し合う

 

です。

私の今までの経験上ですが、どんなに媒体の仕様やロジックに基づいて

『その施策は成果に繋がらないと考えています』

と説明しても、お客様にはお客様の考えがあるので、なかなか納得してもらえないことも多いです。

その場合は「テスト機能などを活用して実際に試してみて、データを元に議論する」がスムーズに進みます。

問題点2:広告アカウントを見せない(閲覧権限を付与しない)Web広告代理店

まずはTwitterで行った「お客様にWeb広告アカウントの閲覧権限を付与しているか?」のアンケート結果です。

約3割のWeb広告代理店が『お客様にWeb広告アカウントの閲覧権限を付与していない(広告アカウントを見せない)』でした。

Web広告代理店側にも事情はあるかと思いますが、正直なとことろ個人的には

”Web広告アカウントの閲覧権限を付与しない代理店は、運用がダメなケースが多い”

と感じています。

これは「Web広告(リスティング広告)代理店の選び方」の判断基準の1つにもなる項目です。

関連ブログ
リスティング広告(Web広告)代理店の選び方については『リスティング広告(Web広告)代理店の選び方|オススメの代理店も紹介』をご覧ください。

大切な広告費を預けているのに『広告費の使い方はお見せできません』と言われたら不安ですよね。

また、お客様にWeb広告アカウントを見せない理由に『ノウハウの流出を防ぐため』と答える代理店もみかけますが、”広告アカウントを見られただけで真似されるノウハウ”は、たいしたノウハウではないです。

真面目にWeb広告を運用している代理店ほど、自社ブログやSNSなどで運用ノウハウを公開してますしね。

まとめ

Web広告運用の間違いやミスの解説ではなく、『ダメなWeb広告代理店の話』になってしまいました。

ただ、残念ながら「雑なWeb広告運用」「不誠実な対応」を行うWeb広告代理店が存在するのも事実です。

広告主(Web広告運用を代理店に依頼する人)は、代理店選びにご注意いただければ幸いです。

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