Web広告運用の放置プレイ？Web広告運用の失敗事例を解説

Web広告運用の「失敗あるあるネタ」をツイートした「#100日以内に死ぬ広告運用者」のネタ解説シリーズ。

今回は5日目のネタ『Web広告の進捗状況をチェックしていない』について解説します。

※「#100日以内に死ぬ広告運用者」は、48日目までは「DAN爵さん（@NYUSQUARE）」というフリーランスが考えたネタ、49日目以降は私「アミジャット田島佑哉」が考えたネタです。

【5日目の間違いネタ】Web広告運用の放置プレイ、進捗チェックは月末のみ

100日以内に死ぬ広告運用者 5日目
「久々にアカウントみたけれど、25日なのに消化率５０％だわ。とりあえず日予算を10倍、クリック数最大化、キーワード大量追加しておこうっと」
死まで95日

— DAN爵🐿WEB集客＆リスティング広告運用🦈 (@NYUSQUARE) January 25, 2020

指摘ポイントは

『Web広告の進捗状況をチェックしていない』

です。

これはWeb広告運用のミスというよりも、”Web広告運用の放棄”ですね…。

Web広告の進捗状況を25日間もチェックしないというのは、かなり終わっているWeb広告運用者ですが、一般的な「Web広告の進捗チェック」の頻度が気になって、アンケートを取ってみたらこんな感じでした。

【アンケート】
ウェブ広告運用者の人に質問です。

広告の進捗確認は、どれぐらいの頻度で行っていますか？

— アミジャット田島佑哉🍊🦅🎲フリーランスのリスティング広告運用者 (@amijat_work) January 24, 2022

「毎日チェックしている」の割合は、7割以下でしたね…。

Web広告代理店によっては「異常値が出たときだけ通知が届く」みたいなシステムを導入していて、運用者のチェック頻度を少なくする仕組みを導入しているのかもしれませんが、お客様の大切な広告予算を預かっているからには「毎日のチェック」を習慣として実施して欲しいです。

「Web広告運用のミス（放置）」に気づいた後の対応が悪すぎる…

また、このツイートではWeb広告運用者がリカバリーとして、『「25日の時点で消化率50％」⇒「とりあえず日予算を10倍」』を実施しようとしています。

この案件の月額の広告予算を仮に「30万円」として、1か月（30日間）の配信を想定すると、

・25日の時点で15万円を配信している　←　1日あたり6千円の配信

・残り5日で15万円を配信する　←1日あたり3万円の配信

となります。

しかしツイートの内容の「とりあえず日予算を10倍」をホントに実施した場合、残り5日を6万円で配信することとなります。

残り5日間を「1日あたり6万円」で配信すれば、28日の時点で月額予算をオーバーしますね…。

『クリック数最大化、キーワード大量追加しておこうっと』

という”悪手”も実施してるので、予算オーバーの可能性は大です。

というか、お客様の確認もなしに、勝手にキーワードを追加しちゃダメですよね…。

『ネタとして大げさに書いているだけ』だと思われそうですが、実際は…

『Twitterのネタとして、大げさに「ダメダメなWeb広告運用者」を表現しているんでしょ？』と思われるかもしれませんが、実際にこのようなWeb広告運用者はいます、ほんとに…。

ちゃんとしたWeb広告代理店に所属している運用者はここまで酷い運用はしませんが（たぶん…）、「小さなWeb広告代理店（本業が「ホームページ制作」で、片手間でやっているWeb広告運用をやっている）」や、「独学でWeb広告運用を始めたフリーランス（本業が『Webデザイナー』とか）」は、このレベルの大失敗を起こします。

実際、私のところに来る「リプレイス（Web広告運用者の切り替え）」のご依頼も、『今のWeb広告代理店（運用者）の放置プレイが酷い』という理由が多いです。

こうゆうWeb広告代理店（運用者）に対しては、「北の国から」の菅原文太さんのように

『あんたはさっきから運用って言っているが、こっちにとっては運用とは思えない。運用って何かね？』

と質問したくなりますよね…。

まぁ、こうゆう「ダメなWeb広告代理店（Web広告運用者）」がいるおかげで、私のようなWeb広告に特化したフリーランスの需要が高まるという…。

お仕事の依頼が来ることは嬉しいのですが、その反面『なんかレベルの低い話だよなぁ…』とも感じます。切実に。

アミジャットの「Web広告の進捗管理方法」について

皆さんは「Web広告の進捗管理」って、どのようにすすめていますか？

私は新人のときに先輩から教わった、昔ながらの「エクセル（Google スプレッドシート）で管理」です。

毎日数字を入力して、「残日数」とか「残予算」とか「獲得CV数」を関数で計算して、配信量を調整するというやり方です。

ただ「エクセル（Google スプレッドシート）を使って進捗管理する」ことにも注意が必要です。

やりがちなミスはの2つ

1：関数を間違えている
⇒手入力しちゃダメなところを操作する

2：数値の変更を忘れている
⇒今月から予算が変わったのに更新していない

です。

紹介した「Web広告の進捗管理方法」のブログを参考にされる方はご注意ください。

まとめ

今回のネタは「ミス」ではなく「怠慢」でしたね。

私は元中日ドラゴンズ監督「落合博満」が好きなのですが、落合氏の著書「采配」にも

『ミスは叱らないが、怠慢は叱る』

との記述があります。

絶対にミスをしない人はいません。ミスを起こしたときに

『これは「チャレンジした結果のミス」か、それとも「ただの怠慢（防げたミス）」か？』

を振り返り、”Web広告運用のプロ”として、高い意識を持ち続けましょう。

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ブログを書いた人：田島 佑哉（たじま ゆうや）

2013年にレリバンシー・プラス（現：アイレップ）に入社し、「Hagakure」など、自動入札を活用したリスティング広告運用、アカウント構築のノウハウを習得。2017年9月より「リスティング広告運用に特化したフリーランス」として独立。Google Partners。上級ウェブ解析士。好きな麻雀の役は「混一色（ホンイツ）」