電話コンバージョンの件数

こんにちは。アミジャットの田島です。

ウェブ広告運用者が勘違いしやすい「あるあるネタ」をツイートした「#100日以内に死ぬ広告運用者」について、ネタごとに間違いポイントを解説するシリーズの第7回目です。

今回は31日目から35日目までのネタ解説です。

今までは解説がダラダラと長文になりがちでしたので、今回は短く解説していきます。

「#100日以内に死ぬ広告運用者」は、48日目までは「DAN爵さん(@NYUSQUARE)」というフリーランスが考えたネタ、49日目以降は私「アミジャット田島佑哉」が考えたネタです。

 

Web広告(リスティング広告)運用の基本的な仕組みや考え方について知りたい方は、別ブログ「リスティング広告とは?リスティング広告の仕組みをわかりやすく解説」をご覧ください。
リスティング広告とは

 



【31日目のネタ】Yahoo!広告の数値をGoogleアナリティクスで確認するためには、広告のリンク先URLに「UTMパラメータ」を付ける必要がある

指摘ポイントは

『Yahoo!広告の数値をGoogleアナリティクスで確認するためには、「UTMパラメータ」を設定する必要がある』

です。

Yahoo!広告に限らず、Facebook広告、Twitter広告、メルマガなどの流入をGoogleアナリティクスで確認するためには、「UTMパラメータ」を設定する必要があります。

ちなみに、私(アミジャット)の名刺の裏側には、ホームページのQRコードを載せています。

アミジャットの名刺

名刺のQRコードを読み取ってホームページに流入した場合、Googleアナリティクスの「参照元/メディア」が「qr/businesscard」と計測されるようにUTMパラメータを追加しています。

コロナ禍で名刺交換をする機会がめっきり減りましたが。

また、元ネタのツイート内に、

 

Google広告は何もしなくても計測できる

 

とありますが、実際にどうのように計測されるのか検証してみましたので、ご興味のある方は別ブログの「検索広告にGoogleアナリティクスの計測設定を何もしないと「参照元/メディア」はどうなるのか検証」をご覧ください。

【32日目のネタ】GDNのオーディエンス設定の「ターゲティング」と「モニタリング」を間違えて設定している

指摘ポイントは

『GDNのオーディエンス設定の「ターゲティング」と「モニタリング」を間違えて設定している』

です。

これは「ターゲティング?モニタリング?ウェブ広告運用によくあるミス・失敗集その4」の16日目のネタ解説でも取り上げましたが、「ターゲティング」と「モニタリング」では広告配信の対象となるユーザーが大きく異なります。

 

ターゲティングとモニタリングの違い

 

ウェブ広告の成果が悪いとも良いときも、要因を把握するために「ターゲット設定の見直し」を行うと、このような

『成果が改善した理由は、実は設定ミスだった…』

というミステイクを早い段階で防げます。

【33日目のネタ】ウェブ広告の仕様はどんどん変わるので、いつの年代の情報か確認しましょう

これは「一概にダメです!」というネタではないのですが、勉強や調べごとをする際に、本やブログで情報をインプットするときの注意ポイントの1つとして

『いつの年代に発信された情報なのか?』

に気を付けましょう。

こう書いてしまうと、

『古い情報は役に立たないのか?』

『新しい情報なら信頼できるのか?』

と誤解されそうですが、そうゆう意味ではありません。

古い書籍の一例として、「孫氏の兵法」や「流血の魔術 最強の演技」にしても、物事の本質的な考え方についての内容は、どの時代に読んでも参考になります。

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その上で気を付けるポイントは、仕様やノウハウなどの「当時はそれが概ね正しかった」という情報は、最新の仕様と変わっていないか公式な情報で確認するようにしましょう。

また、書籍なら出版された年が分かるので判断しやすいのですが、ブログ記事ですと「内容が古いまま更新日だけを最新にしている」というケースもありますので、ウェブ広告なら、「媒体の公式ヘルプ」で仕様を確認する癖を付けるとベストです。

このブログ、『「#100日以内に死ぬ広告運用者」解説シリーズ』も、数年後には「解説内容が最新の媒体仕様と異なる」という可能性がありますのでご注意ください。

【34日目のネタ】ウェブ広告予算の「使い切り案件」は注意しましょう

指摘ポイントは

『ウェブ広告予算の「使い切り案件」の運用には注意しましょう』

です。

何のことを言っているのかピンとこない方も多いと思いますが、お客様によっては

『今度の新規プロモーション案件で、YouTube動画広告の予算を「300万円」確保したので、300万円を全て使って配信してください。』

という依頼をいただくことがあります。

300万円の広告予算を余らせてはいけないですし、もちろん300万円をオーバーし配信してもいけません。

ウェブ広告運用者なら分かると思いますが、広告キャンペーンに「1日の平均予算」を設定しますが、これは「配信金額のストッパー」ではないため、設定金額よりも少ない配信金額になることもあれば、設定金額よりも多い配信金額になることもあります。

そのため、ウェブ広告の運用では「きっちり〇〇万円を使い切る」ということは不可能です。

可能な方法としては、広告アカウントに使い切りたい金額(この場合「300万円」)を事前に入金して、広告配信後に広告アカウンの残高が0円になったら広告配信が自動的に止まるという方法です。

ただ、広告媒体によっては、そもそも「事前に配信したい金額の広告費を入金する」というデポジット形式ができないケースがあります。

昔、Google広告では「事前入金」ができたのですが、今は「後払い形式」しかできないため、「きっちり〇〇万円を使い切る」という運用は難しいです。

【35日目のネタ】「電話番号タップ」のコンバージョン数は、実際の電話件数ではない

指摘ポイントは

①『「電話番号タップ」のコンバージョン数は、実際の電話件数ではない』

②『そもそも「広告上のコンバージョン数=有効なお問い合わせ数」ではない』

です。

①:「電話番号タップ」のコンバージョン数は、実際の電話件数ではない

「電話番号タップ」の計測は、電話番号をタップした時点で1コンバージョンとして計測されるため、電話番号の誤タップもコンバージョンとして計測されてしまいます。

電話コンバージョンについての解説は、2つのブログ

 

 

をご覧ください。

②:そもそも「広告上のコンバージョン数=有効なお問い合わせ数」ではない

「広告をクリックして、お問い合わせフォームから営業DMを送った」も1コンバージョンとして計測されますので、実際のお問い合わせの件数と差異が発生することがあります。

急に広告上のお問い合わせコンバージョンが増えたときは、お客様に

『最近、営業のお問い合わせが増えていませんか?』

と確認すると良いです。

「#100日以内に死ぬ広告運用者」31日目~35日目のまとめ

このブログで「100日以内に死ぬ広告運用者」という言葉を使っている中で、数年前に起きた広告代理店での過労死の事件を思い出し、私自身の広告代理店時代のことも振り返っていました。

私の場合は、うつ状態になったときに、「これはもう辞めよう」と決断するきっかけがあったので、過労死にならずに済みました。

私の経験談による個人の感想ですが、うつ症状が出る要因の1つに「業務過多」はありますが、「こんな業務過多でもこなしている自分って凄いよね!」みたいなモチベーションや自己満足的なやりがいがあると、うつ症状になりにいくのかなと。(あくまでも私の場合)

で、私の場合は「100日以内に死ぬ広告運用者」で紹介しているようなミスが連続で発生したときに、「業務過多」をこなすモチベーションが消えて、そこからうつ症状が出始めました。

疲れている時は休むしかなく、休職することは全く恥ずかしいことではないので、体調や気持ち(モチベーション)に異変を感じたら、同僚や上長に相談してくださいね。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。この記事が役に立ったなと思ったらSNSでシェアしていただけるとうれしいです。